実は私は野球がよくわからない。やったことがないので当然面白さもわからない。それなので野球の監督のことはほとんど知らないのがだ今回はこのタイトルにつられて購入。
主にオリックスと阪神を率いて結果を出してきた監督らしい。この監督は基本的には防御・ディフェンスを重視している。その点において私の名前の元になっているシメオネ監督と同じだ。シメオネ監督はスペインのサッカーリーグでアトレティコ・マドリーを率いており、数ヶ月で解任される監督業において恐るべき事に14年目というとんでもなく長期政権を築いている。
スペインの2大強豪クラブであるバルセロナとレアル・マドリーに対抗すべく強固な守備が売りである。というわけで私は守備・ディフェンスを主眼においているチームが大好きだ。もちろん投資においても防御重視である。
話を岡田監督に戻し勝負強さとは一体何かと問われてこう答えている。
その答えは「日頃からやるべきことをきちんとやってきたかどうか」に尽きると思う。やはりコツコツと努力を積み重ねているから、勝負のかかった場面でも打てるのだ。
p68より引用
当然と言えば当然なのだが日頃のコツコツとした努力が大切。暴落がきたら何をどれぐらい買うのか? 一体いつが暴落と判断するのか? 暴落の初日はどうするのか? 2日目は? こういうことを想定して過ごしていなければ実際に暴落が来たら恐怖で思うように買えない。買うどころか中には怖く売ってしまう人もいるだろう。友人に言われて忘れられない言葉がある。その友人は学校の先生にこう言われたそうだ。コツコツがコツ、と。
私には「勝負事は勝ち続けたらあかん」という持論がある。
p110より引用
一見そんなバカなと思う文章だが実に深い含蓄のある言葉。岡田監督曰く、例えば7連勝とかすると今度は5連敗など負けが続くらしい。どんなチームにも波があるということなのだろう。武田信玄の言葉を思い出す。「5の勝ちを上とし、7の勝ちを中とし、10の勝ちを下とする」 要は岡田監督はこれを言いたいのだと思う。
投資においてもXなどで資産自慢の人たちが現れ始めると市場が暴落する傾向がある。まあ当然上がったから下がっただけなのだが。実力があったからではなくただ市場が上がっただけ。実力というのは上がっているときにではなく下落しているときや暴落しているときにどう対処できるかだと私は考えている。ウォーレン・バフェットも下落や暴落にはめっぽう強い。資産自慢している人たちは勝ったと思ったらXに投稿するのではなく売るべきなのだ。それが岡田監督と武田信玄から学べること。
岡田監督と武田信玄が同じところで繋がっていたことに驚く。もし投資で勝ちが続いている人はこれらの言葉を思い出して持ち株を少し売ってみるのはどうだろうか?
