私がこの本から共感を得たのは2つ

 

好きなものばかり食べていることが、健康を維持するために最良の策とはいえない。仕事も、自分の好きなことで金が稼げればそれにこしたことないが、しかし、それが最良とはけっしていえない。 

 p64~65より引用

 

健康を維持するためには好きなものだけ食べているわけにはいかない。それと同じように仕事も好きなことだけやるというにはいかないということだろう。仕事を食べ物に例えたことでなぜかしっくりと納得できる。

 

 

 

なりたかったらもうしているはず

p214より引用

 

この言葉には気付かされるものがあった。すでになりたいものがあったとしたら、もう既になっているというのだ。看護師になりたかったらもうなってるし、社長になりたかったらもう既になっている。


例えばそこまでのレベルにいかないとしても好きで本を読んでいる、ゲームをしている、投資をしているなどがあるだろう。読者の方が好きで普段していることが何かしらあるはずだ。それを仕事にできないか考えてみよう。仕事というと大げさだが今はゲームをYouTubeにアップロードすることもできるし、本が好きであれば本を書きAmazon KDPで売ることもできる。


それで生活するには至らないかもしれないが嫌なことではないので続けることができ、お小遣いぐらいにはなるに違いない。ここで重要なのが頑張りすぎないことだ。5〜7割の力でやり続けること。全力でやっていけない。全力だと決して続かないからだ。とにかく続けることが大切。コツコツがコツ。

 

最後に今の仕事に何らかの自問自答を抱えて辞めようか居続けるか悩んでいる方にアドバイスを送りたい。もしこの条件に当てはまったらその職場は辞めないほうがいい。

 

1、人間関係が悪くない。

ポイントは人間関係が良い、ではなく悪くないことだ。この本にも書いてあったが仕事とは人間関係といえる。とはいえ1日中一緒にいる人間の集まりで完璧に良好な人間関係の職場など存在しない。それなので悪くないという点がポイントだ。夜も寝られない、ストレスで耳が聞こえづらくなってきた、といった身体に影響が出ているなら職場を変えたほうがいい。しかしそうではないのなら人間関係は悪くないといえるだろう。

 

2、体力的に負担が少ない。

身体が頑丈な人であれば問題ないが人間、身体がいつどうなるかなどわからない。考えてみよう。バフェットやチャーリー・マンガーが90歳を超えて現役を続けられたのは彼らの資本が身体ではないからだ。彼らの資本は頭脳だ。若くて元気な人でも年を取ると徐々に体力が低下し気力もやる気も低下してくる。それなのでできるだけ自分の身体が資本のような仕事は避けたほうがいいと私は思う。

 

もし転職を考えている人はこの2つに当てはまる職場であれば辞めないことを強く勧める。隣の芝は青くキレイに見えるものだ。その仕事の良い点を考えてみよう。売上に対するプレッシャーがそれほど強くないかもしれない。比較的休みが多いかもしれない。気の合う先輩と同僚が思いのほか多い可能もある。その仕事を低エネルギーで続け一種の債券として考えて給与をもらいながら自分で投資なり副業なりYouTubeを作ったりして楽しむのが最強なのではないだろうか。

 

私の父は建築会社を60歳で起業した。どんな問題が起きても鋼のメンタルと超弩級の体力で乗り越えていく。一方の私は持病持ちであり体力もなくメンタルも弱い。父との能力の差に苦しんだが、私はこう考えるようにした。もし前線で戦う戦士になれないのであれば後方で味方を支える魔法使いになればいいと。起業する体力もメンタルもなければ投資家として企業を支えればいいのだ。投資家には体力も健康な身体も必要ない。あなたは魔法使いとして自分ができることをコツコツと続けていけばいい。今ほど魔法使いに優しい時代はないのだから。テクノロジーがもっと発達してくれば更に追い風が吹いてくるだろう。