ヨハン・クライフは、オランダ出身の伝説的なサッカー選手であり、指導者である。「トータルフットボール」という全員で攻め全員で守るというスタイルを生み出した。彼の言葉は理解できない。違う次元で物事を思考する監督だからだ。そんな彼の哲学を書いた本。
この中から投資に応用できそうな文を1つ。
「美しく勝つ」という理想ともに、いかに「楽して勝つ」かということも、クライフは追求していた。
p97より引用
楽して勝つとは響きが悪いが要はいかに効率よく勝つかということ。この本の中で具体的にクライフは次のようなことを考えていた。調子のいい選手を調子の悪い相手選手にぶつける、優秀な相手ディフェンダーがいるところに選手を行かせない、相手が1人退場したらコートを広く使い相手選手が密集している中央には行かない、など。簡単に言えば嫌がらせと言える。
私はこの効率を投資に応用すると考えた時、暴落時に投資するというのが効率という意味では最強ではないかと思う。市場が売り優勢のときに自分の資金を市場にぶつける。高値でみんなが儲かっているときには資金を引き上げる。しかしそのときまで待たなければいけないということと、暴落時を逃すと投資機会を損失するというデメリットは引き受けないければならない。
とはいえ今はiDeCoも積立NISAもあるので積立は日々行われている。特定口座・NISAの成長枠で投資機会を逃したとしても、また次の投資機会は訪れるのでそれまでまた待てばいいだけだ。クライフに負けないように投資における更なる効率というものを私も追求していきたい。
