鎌倉で竹の寺として知られる、報国寺を訪れました。
竹林の中に入ると、まるでそこは別世界。
空気がひんやりとして澄んでいる感じがします。
灯篭やお地蔵様が竹の隙間に所々覗いているのが、まるでかくれんぼをしているようで、
なんだか可愛らしく見えました。
よく見ると、筍が頭を覗かせています。並び方が、なんだか現代美術の作品のよう

竹林の風景を見ながら、お抹茶をいただくこともできます。
この日のお菓子は、故郷の香川県名産、讃岐和三盆。
思わぬ旅先での再会に、ちょっと嬉しくなりました。
優しい甘さが抹茶の苦味と良く合います。

竹林を出て、境内に戻ってくると、「写経」ができるとのこと。
通されたのは、障子を隔てて目の前にお庭を眺められる和室。
硯や文鎮、和紙と向かい合って筆をとるのは久しぶり。
生まれて初めて写経を体験する事に!<br>
風通しのよい静かな空間で、硯に墨をすると
墨の匂いが身体に染み込んでくるような気がしました。

1時間くらい集中して書き上げた初めての写経。上手く書けているでしょうか?
和紙に薄く書かれた文字をなぞることが出来るので、初めての私にも
楽しく易しくできました。
気持ち良さそう♪
写経の後、境内を歩いていると、
いつもより、吹く風が心地よく感じられたり、鶯の澄んだ声がよく耳に入ってきたり…
時間がゆっくり過ぎていくよう。
「心がしずまる」というのはこういう感覚なのかもしれないですね。
また機会があったら、訪れたいと思える癒しの空間でした。