週末、上野公園内の国立西洋美術館で行われている『ウルビーノのヴィーナス』展を見に行きました。
ティツィアーノ作『ウルビーノのヴィーナス』の他にも、
古代~ルネサンス期に描かれたヴィーナスやキューピッドを主題とした作品が数多く展示されていて、
とても見応えがありました。
やはり『ウルビーノのヴィーナス』は群を抜いて美しく、思わず足を止めずにはいられないような作品でした。

艶々と輝く金色の髪に、透き通るような柔らかい質感の肌、
頬は薄ピンクに染まり、耳には真珠のイヤリングが光っている…
指の形や腕の曲線、体のどこをとっても柔らかさが感じられ、
髪の毛の一本一本、指先や足先など、見れば見るほど美しく、
とても描かれたとは思えないほどの実在感に感動しました。
画の中に、描かれている物以上の奥行きや、
その時代の空気が閉じ込められ、広がっているように感じられます。

色んな想像をかきたてるような美術作品との出逢いは、本当に素敵な経験。
美術館に行く楽しみは、そんな作品との出逢いがあると、より深く楽しいものになりますね。
私にとって今回の美術展は『ウルビーノのヴィーナス』、
この一枚を見るだけでも、すごく価値のある美術展でした!

思い出にポストカードを一枚だけ買いました。
でも、やっぱり本物を見た時の感動は、実物を見ないと味わえないな。