「地震の仕組みと減災」
2024年1月1日午後4時過ぎ、能登半島を震源とする最大震度、7の
地震が発生した。太平洋側でなく日本海側でおきた。太平洋側だけでなく、
「いつ、どこでも。」日本で地震の被害に遇うかわからない。
先日送られてきた、公立共済「友の会だより」に地球科学者(京都大学名誉教授)
鎌田 浩毅先生(かまたひろきせんせい)の話が載っていたので要約してみます。
面白味はないのですが命にかかることなので寸読でもいいです。
目に触れるだけでも心が洗われるかもしれません。
「近い将来に懸念される3つの大災害」
・日本列島が「大地殻変動の時代」に突入したということ。
地震には「1000年時計」と「100年時計」という考えがあります。
東日本大震災は、M9・0という規模は、869年に起きた貞観(じょうがん)地震から
約1000年ぶりの大きさでした。巨大地震が起きたことで
、日本列島は非常に不安定な状態になり、
地下の活断層の動きが活発になります。
①「首都直下型地震」
首都圏の地下には陸側に北米プレートその下にフィリッピン海プレートと
太平洋プレートがあり、
境目は「地震の巣」と呼ばれるほど地震が多発します。
東京周辺地下だけでも19の震源域があり活断層が動けば大地震につながる。
②東海(静岡沖)、東南海(名古屋沖)、南海(四国沖)の3つの場所で起こる
「南海トラフ巨大地震」。これも「2035年の前後5年間」という非常に差し迫った時期に、
「必ず起きる。パスはない。」激甚な自然災害です。
最大震度7の揺れが西は宮崎東は静岡まで襲い、
最大34mもの巨大津波も発生。
被害は太平洋ベルト地帯の産業中心部が含まれます。
日本の人口の半分以上の6800万人が被災し、
犠牲者は32万人を超えると予測、被害想定額は220兆円。
③「富士山の噴火」
1707年に南海トラフでM9の宝永地震が起きた49日後に、
富士山で過去最大規模といわれる宝永噴火が起きていま
す。それから300年以上たった現在の富士山は、
マグマがパンパンに詰まった「噴火スタンバイ状態」
噴火すれば溶岩流や土石流による被害が静岡・山梨・神奈川の3件に及ぶでしょう。
火山灰によって通信や交通のライフラインをダウンさせる危険もある。
だから「命を守り地域を守る。」
「地震や噴火の被害を防ぐ2つの方法。」
①津波に備える防波堤や建物を耐震構造にするなど
国や自治体が予算をかけて行う「防災事業」
しかし自然のお越す巨大な災害を完全に防ぐことは不可能で、
実際には被害をできるだけ少なくする「減災」の発想が必要になります。
身近に迫った危険を回避するために、
自ら行動を起こす「率先避難者(そっせんひなんしゃ)」です。
一人一人にここは危ないよと説得していたら飲み込まれてしまいます。
自信を感じ瞬間に「津波が来るぞ!」と叫んで高い場所へ逃げ出す人がいれば
その後を追って非難する多くに人を救うことができるという発想です。
最後に、地域の防災・減災活動に許す限り参加してください。
かまたせんせいはすごい。すげー・
ちなみに京都大学の授業では学生が受けたい先生のナンバー1だそうです。
私も受けてみたいです。話の内容が分かり易く順序だっていて、理解しやすいです。
児童生徒、学生に話すときは要点をまとめ、分かり易くその気にならないといけないんだな。
また命に関してだけど先生の優しさを感じました。