出会い(本)武者小路実篤
昨日投稿した「入学の手続きしないと‥‥」2番目の兄の緊急電話で、
慌てて宮崎を後にして、大学に行き手続きをしました。
「めでたし、めでたし。」
入学して友との出会いが待っていました。
いい人ばかり。自分は現役だったのですが、友は浪人して入学又は、苦労されて
自分が一番年下なのに、みんな同級生。同じ条件で勉学に励んでいくのです。
でも心の中ではそれぞれ相手に対して、敬意は持っていたと思います。
語学は第一外国語、第二外国語に分かれクラスになります。
そこで、予習や宿題を、こなしてこないとつらい思いをします。
順番に何行かを訳さなくてはいけません。単語と単語がつながればいいのですが、…
友達がいる。仲間になれる、自然と輪が広がり、付き合いというか、飲み会が下宿で、
展開されます。私は未成年なのでお酒はだめです。
楽しかった青春時代。
大学の中に生協があります。
生協に何口か出資していると割引の恩恵があります。
私自身助かったのは授業で使う、専門書を割り引いて買えたということです。毎日、勉学に励みます。
語学以外は講堂での授業。すべて一番前の席に行きます。。ノートをとるのも教授のつばが飛ぶくらいの距離です。
教職課程の授業を受けていたました。真剣に考えます。それが又面白い。実際は3年生でドドンと増えたんです。
1年生の時、キャンパスに生協主催の旗立てて、古本市が設けられていました。
その様子を眺めながら、1冊の本を手にしました。薄水色の全集です。
作者を見て買ったわけではありません。値段を見て買ったのです。
50円の値札がありました。下宿にもちかえり読んでみました。
作者は武者小路実篤という人です。
もちろん会ったことはありません。
「びっくりぽん。」読んでいるうちに、自分の心が惹き込まれていくんです。
「助けてくれ。」と言っても誰も助けてくれません。
ともかく興味がどんどんわいてくるんです。
登場人物の言動が絵に描いたように脳裏に浮かぶのです。
こんな面白い本読んだことないし。
短編がいくつも入っていて、次々に読破していきます。
青春時代にそのような本に50円で出会えたのは、今考えると最高の喜びです。
大正時代化、昭和の初期に書かれた恋愛感情も含めて、人の生き方を暗示している。
男と女の清廉というか清い関係でなおかつ、目標を定めそれに向かって歩んでいく。
「仲良きことは美しきかな!」
という文字でリンゴの絵がスケッチされて
玄関に飾ってある家庭もあることでしょう。
私は今受け持っている5年生に、東急ハンズで買った、
葛飾北斎の作品が印刷されている
富士山の折り紙を子見事に見事に折れた鶴を、
お土産に持って帰ってください。
玄関でも、勉強部屋に飾ってね。
そして持って帰ります。
あとで子供たちに聞いたら、八割近くの子供たちが
飾りましたと答えてくれました。
それを聞いて江戸時代に作られた版画に、興味を持ってくれたらと。
その家庭で、鶴を見て、富士山の景色を見て、和んでくれたらうれしいな。
武者小路実篤でも、葛飾北斎でも日本の文化はいいですね。