「故郷はありがたきかな。」(さくら)

 

生まれたところ。

育ったところ。

思いで多き場所。

大切な場所。

 

いろいろな故郷があります。

故郷がある人は幸せです。

私もあります。

 

最近のニュースを見ていると、中華人民共和国で

ダム建設のため多くの方が移住を余儀なくされ、

泣く泣く移住したとありました。

そこには先祖の墓があり、普段に生活していた家があり、

隣組があり友人知人がいるのです。

 

近代化と言ったらいいのか、世の流れと言ったらいいのか、

言葉に表せないほどつらいです。

 

 

日本でもそのようなケースがいくつもあります。

映画で、村が水没する前に、村で一番大きな、桜の木を他に移植させ

桜が咲く時期に、この木の下に集まりましょう。

という内容の映画が上映されました。

 

 

心がつらく悲しく、でも住民の人にはありがたく。

表現がむずかしいです。

 

前の投稿で、魚のサケについて書きました。

 

回帰性がある。だから命がけで生まれた川に戻って

子孫を残すため求愛行動をとり、目的を遂げれば、

ボロボロになり命を落とす。

 

心がつらく悲しい、でもサケにしたら本望でしょう。

表現がむずかしいです。

 

花があります。いろいろな花があります。

桜の花の開花宣言が間もなくだとされています。

 

暖かくなって天気の良い日に見る桜はうれしいです。

心もほっこりします。

 

つぼみもいいです。ほんのり桜色に色づくきはじめ。

3分咲きもいいです。かわいい新芽のようで。

7,8分咲きもいいです。リッチな気分です。

満開は最高です。「いよー、千両役者!」

まるで藤原道長のようにこの世を謳歌しているようで。

 

 

散り始めもいいです。淡いピンクが幸福のクローバーで舞い降りて。

花吹雪もいいです。遠山の金さんが出てくるようで。

「これにて一件落着。」

 

パッと咲いてパッと散る、人生のはかなさに似て。

でもその咲いてから散るまでが最高のステージ。

 

 

みんな納得した人生を送りたいです。

そのために自分の好きなことを仕事でも趣味でも自分を活かせたら、

(多くの人はそれとは違って)自分のライフワークにつなげたい。

 

でも年を重ねると、体のあちこちでストライキがおこり、

動かなかったり故障したり、歩けなくなったり、

それでもその中で、できることのせい一杯を頑張れます。

生きていること、活かされていることに感謝して、

ありがとうの気持ちを忘れずに。

 

 

 

さくらのお花見をするのに、いい季節になりました。