心をわしづかみにされて・・・岩谷時子先生

 

私の育った田舎にある家は、隣が映画館でした。

上映の始まる前に備え付きのスピーカーから 

当時はやりの歌謡曲が30分くらい流れてきていました。(s30~40年ころ。)

 

 

歌詞の内容より、その曲のリズム、メロディー、ハーモニィーを

身体全体で聞いていました。

 

物心ついて、それ以上に、心に響く歌の歌詞が興味を引き楽しんでいました。

どんな曲かというと、

 

君といつまでも、お嫁においで、君といつまでも、

旅人よ、僕の妹に、夜空の星、海その愛(加山雄三)

ふりむかないで、恋のバカンス、ウナセラディ東京、(ザ・ピーナツ)

愛の賛歌、サントワマミィー、ラストダンスは私に(越路吹雪)

貴様と俺、これが青春だ、でっかい青春(布施明)

夜明けの歌(坂本 九、岸 洋子)、本気かしら(島倉千代子)、

 

ベットでたばこは吸わないで(沢たまき)

おまえに(フランク永井)、恋の季節、涙の季節(ピンキィーとキラーズ)

逢いたくて逢いたくて(園 まり)いいじゃないの幸せならば(相良直美)

男の子、女の子(郷ひろみ)、お嫁さん(梓みちよ)、

サインはv【麻里圭子とリオ・アルマ】

夢見るシャンソン人形(弘田三枝子)アメイジング・グレース(本田美奈子)

君をのせて(沢田研二)空がこんなに青いとは(NHK東京児童合唱団)

蒼い星くず(アスカ)友達はいいもんだ

 

これら気軽に口ずさみ青春時代を送っていました。

これらだけでなく多くのヒット曲を世に送り出した人を後で知るのです。

その人の名は、岩谷時子さんでした。

私ははっきりわからなかったんです。

グーグルで調べたんです。

調べてみてすごい人だということが分かりました。

 

 

それぞれの曲が世界があるんです。

自分のハートを度キューンされたんです。

要するに心をわしづかみされたんです。

詞だけを考えると、男性や女性の切なさや希望や夢が見えてくるんです。

その他に、「あこがれ」「西洋の感じ」

「あか抜け」「やさしさ」「理想」などを

曲からイメージされて明日の活力になるのです。

 

グーグルに書いてあったのは、『この人のここがすごい』

「やわらかさ」「さりげなく」「アンニュイ」

倦怠感がある歌詞、少し「ドキィ」としてしまうような歌詞。

いやらしさがない、色っぽいのに品がある。表現が巧み。

 

岩谷時子さんは1916年~2013年

(大正5年兵庫県西宮市生まれ)私の父や母と同じ年代です。

兵庫女子大英文科を出て1939年宝塚歌劇団出版部に入社、

越路吹雪さんと出会い、マネージャーをする傍ら、

越路吹雪さんの歌った「愛の賛歌」「サントワマミィー」

を訳詩してそれを越路さんが歌い、大ヒットしていきます。

 

 

菊田一夫演劇賞特別賞を受賞、2009年文化功労章を受章

凄い人なんですね。

いままでに、千葉県出身の斎藤信夫先生、古関ゆうじ先生、

阿久悠先生、吉田正先生のことを書かせてもらいました。

5番目に岩谷時子先生でした。

 

 

先生は詩の人物になりきって創造するんだそうです。

それにしてもたくさんの言葉を知らないといけないし、

柔らかい言葉でうっとりしてしまうんです。

そして品があるんです。

そのところに、自分の心をわしづかみにされちゃったんです。