「なぎなた峠」

 

皆さんは鳴子温泉をご存じでしょうか。

宿に泊まらず温泉だけ入りに行きました。

日本にある11の泉質の9種があります。

 

 

 

 

すごいです。

温泉郷となって

春は新緑

秋は紅葉、

冬はスキーそして

湯治客でにぎわいます。

 

地区は5つに分かれているそうです。

泊ったのは野宿。

空き地でテントを張ろうとすると、

通りかかったタクシーの運転手さんが、

「こちらの車庫は車が入らないで

屋根付きで泊っていけばと案内してくれたんです。」

モルタルの車が5台くらい入る場所を教えてくれたんです。

自分だけでなく、他に2チームがそこで一緒にお世話になったんです。

単独の40代くらいのお父さんと、広島から来ていた20代の若者3人。

めいめい夕食の準備をしていました。

 

 

じぶんは、お風呂と夕食を買いに出かけます。

入ったお風呂は湯の花が咲いていました。

かけ流しってやつでしょうか。

しかしそこで困ったことが起きました。

「何だと思いますか?」

 

「それは体を洗った後に起こりました。」

(お湯の中に体が沈められません。)

「なぜか」

「それは体を湯船に沈められないんです。」

 

 

「なぜか」「それは体にやけど(日焼け)を負っていたんです。」

「熱いのもあるのですが、いたい。」

「日焼けしたところがひりひりするんです、」

 

水をじゃんじゃん流し薄めます。ひりひりが

冷たい水で和らぎます。

そして様子を見ながら全身を湯船につかります、

 

「幸せ!   ヒリヒリ状態だけど‥‥」

源泉が流れてくるところに

硫黄の花が咲いています。

その場所に文字を書いて遊んでいました。

(ふん、伊妻はまるで子供だね‥)

 

 

至極のときはあっという間に過ぎ

温泉を出てコンビでお弁当を買い夕食です。

ガレージのところでテントを張り就寝です。

広島の若者は飯盒でご飯を炊き、

おかずは買ってきたようです。

「おやすみなさい!」

ぐっすり疲れを取りながら休みます。

 

あさ

広島の若者たちは、寝袋一つで寝ていました。

蚊取り線香を付けて…。

じぶんは、荷物を整理して出発です。

温泉郷を抜けるとそこに橋がかかっていて

JRのポスターに出てくる紅葉の景色です。

橋のむかいが崖になっていてそびえたっています。

橋の高さから上に、約40Mくらいありそうです。

青葉がびっしり。橋の高さから下は 80Mくらい下に川が流れています。

渓谷と呼ぶのにふさわしい。(壮大な景色です。)

 

 

出羽山脈、奥羽山脈、北上山地その中央、

奥羽山脈を越えようとしますが、

それを阻むものが出てきました。

それは峠です。

普通は峠と言っても。

なだらかな勾配でしょう。

しかしそんな甘くありませんでした。

傾斜が30度くらい。

道幅は小型の車がやっと通れそうなところ。

「びっくりしました。」

宮城からやまのてっぺんん越え。

山形の県境。それを超えれば尾花沢

 

 

自転車を引き押ひき押しこの峠を

自力で越えなくてはいけません。

(その峠はなぎなた峠)

生まれて初めて峠越えのすごさを体感しました。

汗が噴き出てきます。

「やったー。」

 

松尾芭蕉のことは遥か彼方に飛んでいました。