「中山道は山の国そこでビックリ!ポーン」

 

日本橋から京都まで、中山道の旅を書かせてもらいました。

頭がはるか彼方に飛んでいたのですが戻ってきました。

2つのことを思い出したんです。

 

 

1つめ。

山道の自転車で走ると困ったことが起こります。

雪道を自転車で走ると困ったことが起こります。

 

「何だと思いますか。」

「それは燃料切れなんです。」

 

「馬鹿言ってんじゃないよ」

「自転車に燃料なんていらないだろう。」

 

「そのとおりです。」

「じゃその燃料っていったい何なの。」

 

 

 

それがないと、ギーギー、ギスギス音立てていやがるんです。

その燃料はないと困るんです。

 

要は潤滑剤です。雨もそうなんですが、雪は油をすべて落としてしまいます。

山道ではホコリが油を落としてしまうんです。

 

 

初めての自転車での旅行には油をもっていきませんでした。

「だったら途中でお店によって買えばいいじゃん。」

 

だったらお店によりたいんですが、山の国にはそう、お店がないのです。

山路を頑張って走っていると、自動車オイル缶が横たわっているではありませんか。

 

「ラッキィー!」その間を逆さにするとほんの少し油が見えました。

上手にチェーンや継ぎ手部分に塗ってやると自転車が「チョーハッピィー」と

喜んでくれました。相手がうれしけりゃ、こっちもうれしい。

 

 

 

その2

 

 

木曾路は山の中、その中でも民宿は活躍しています。

今晩のお泊りをお願いします。山の中に母屋とお客さんを泊める別棟があります。

 

 

食事は母屋で寝泊まりは別棟です。冬の木曽路の民宿はお客さんは自分一人。

大きな家屋で40人くらい泊まれる広さで2階建てです。

 

その時自分の好奇心が芽吹いて探検をしたくなりました。

部屋の間取りはどのくらいでどんな様子かな。一つ一つ探検です。

 

「なんか大人のすることじゃない感じ!子供、そう子供だね。」

 

 

2階の部屋から戸を開けて中を見て閉めます。

民宿の方から自分一人と聞いていたのと、

民宿の方は母屋で食事等の世話をしてくれているので、

安心感はありました。

恐怖は突然やってきます。

 

2階の部屋の様子、1階の部屋の様子を見て玄関に回ります。

「それからどうしたの?」

 

玄関にまわると、入り口の内側にビニールシートがありました。

青のビニールシートです。

 

何かを覆っている感じです。自分の感覚ではサツマイモとかジャガイモの

ようなものかと予想していました。

 

ビニールシートを少し持ち上げって中をのぞきました。

何が見えたと思いますか。

 

「黒です。赤です。」

 

「何じらしているのさ、早く言ってよ。」

 

黒いジャガイモ?赤いサツマイモ?

 

いえいえそうではありません。

 

「びっくり、ぽーん!」

 

それを見て腰を抜かしました。

 

それは、クマの死体だったんです。黒いのはクマの毛。

赤いのは血でした。

 

 

探検がとんでもないものに……。

 

民宿の方からはそんなこと全然聞いていないし。

 

クマは1,5mくらいです。民宿の方が山に入って鉄砲で打ったんでしょう。

 

 

 

自分のイメージだと動物園の檻にいるくらいだったんです。

 

生活の違いか、文化の違いか、環境の違いか江戸時代の方も、猟師さんはいたから

 

同じかもしれませんがともかく驚いちゃいました。

 

去年の秋はクマが、全国に表れて、農作物や人間にも、被害をもたらしました。

生きるという点ではクマも人間も同じ。

 

じゃどうやって生きていけばいい。みんな檻の中で動物園にする。

むりむり。

 

動物と人間の会話ができたらいいのに。(無理を承知で書いてます。)

 

一層のこと、ここはドラえもんに頼んで、ポケットウオークを出してもらおう。