「ちょっと まった!」{{

(えッつ、なんですねん!)

鉄道に乗り込んでやれやれ。

自転車を輪講バックに詰め込み、

指定の客室に入りました。

しかし何かざわざわ、雰囲気がおかしい。

 

 

コンパートメント(女性の客室係でなく)女性の車掌さんに

切符になる書類を見せて、乗り込んだんです。

しかし何か、わんさかわんさか、

殺気立っているのです。

 

 

ロシア語はもちろん、何言ってるのかわかりません。

しかし怒っている様子は感じ取れます。

なんだろうと頭のページを巻き戻します。

するとあることにきづきました。

ひょっとしたら・・・・。

 

 

 

それは荷物なんです。

旅行会社と手続きをしていた時迷ったのが、

自転車を帯同するかしないか、その時の考えでは、

持っていくのしんどいし、持っていかないということで契約サインしたんです。

しかし、後で考え直し、「アイルランドを自転車で一周したい。」

 

昔、国内で輪講バックを帯同すると500円くらい支払いました。

今は、無料です。

イギリスでも

フランスでも

イタリアでも払った記憶がないんです。

 

そんなつもりでいたら、

男の車掌さんが来て私を列車から降ろさせ、

駅構内の切符売り場へと連れて行ったんです。

 

切符売り場は芋を洗うような混雑ぶりです。

車掌さんが大きな声で怒鳴ります。

何かロシア語でさけんでいます。

切符を買うために、100人以上のロシア人が

一斉に自分を怖い目で見るんです。

「なんだこの人たちは・・・・」

 

 

 

財布にはもちろん、ロシアの通貨は入っています。

(何の問題もないのにこの扱いは何だろう。)

支払いが終わっても異様な目線が続きます。

ticketを受け取って列車に戻ります。

(親切じゃないな。)

「ちょっとぷんぷん。」

 

デモでも夢に見たシベリア鉄道これから走り出すんです。

ちょっとのぷんぷんも消し飛んでいました。

喜び、うれしさ、夢に見た列車が間もなく動くんです。

ロシアアッ間違えた。

モスクワに向かって。

「ちょっと、まった。」も「どんまい、どんまい。」

やっぴぃ、うれしい。

 

      (雪の中を走る蒸気機関車)