「シベリア鉄道に乗りたい」
(ウラジオストウクからモスクワへ、シベリア鉄道)
私は、戦争を体験していません。
これをご覧になっている方も同じかと思います。
私の父は招集がかかって戦地に赴きました。
衛生兵として戦ってきました。
中国大陸、
朝鮮半島、
沖縄諸島。
(ユーラシア大陸を横断するシベリア鉄道)
子供の私に悲惨なこと、むごたらしいことは一切話しませんでした。
最後は沖縄本島でなく、隣の島だったので艦砲射撃はなかったそうです。
ただその島の島民の遺体が、ガマという洞窟にたくさんあったそうです。
同じに死んでも、ロシアは写真付きのりっぱな墓に葬られる。
「俺はその方がいいな。」
父は、今、田舎の墓地で、写真はついていないけれど、静かに眠っています。
子供4人そろって墓参りはしています。
満洲のはなしは、よく聞きました。
「満洲では粟、ひえ、コウリャン、スイカ、とうもろこしが多く作られていたこと」
「地平線に沈む太陽はでかく、とても美しいかったこと」
「夜ドラム缶のお風呂に入り、タオルを2,3回振り回すと、
タオルがカチンカチンに凍ってしまう温度だと」
中学生の1年生の時、Y先生に社会をおそわりました。
Y先生はシベリアに抑留されて運良く帰ってこられた後、
中学校の先生になられて活躍されていました。
戦争が終わっても無理やり日本の兵隊がシベリアに連れ去られて、
重労働を課せられる。
たくさんの兵隊が死ぬ。
(抑留の兵隊を管理する地方都市の建物)
戦争の残酷さ、非情さを感じます。
戦争はあってはいけない。
祈る事しかできないかもしれないけど。
シベリアに行ってみたい。
どんなとこだろうか。
世界最長の鉄道乗ってみたい。
どうなちゃうのだろうか。
ロシアの国を夢見て、
シベリアを見てみたい。
鉄道はベッドがついているから
宿泊予約はいらないし。
(森林を切り開き、枕木を作り、線路を敷設し‥‥)
熱いお湯が出ることは調べて分かっていたので、
カップ麺やみそ汁を
持っていけば食事はいいでしょう。
食堂車は原則使いません。
10日間乗るから30個バッグに詰めていけばいい。
約40日前後の長旅予定に胸がわくわく、
雲に乗って、太陽や月を拝む、ふわふわ状態です。
誰か、この喜びを、わかってちょうだい!
財津一郎さんの一郎さんのご冥福をお祈りします。
合掌!