「エトナ山に行くど!」

 

西方見聞録はやがてフィナーレになります。

ロンドンからイタリアのシチリア島までの長い道のりです。

(登山するための服や靴を貸し出してくれます。)

 

基本は自転車を運び、乗れるところはペダルをこぎ

乗れないところはユーロ鉄道、ローカル鉄道、フェリィーを使い

右手に地中海を望み、走ってきました。

日本と全く違った文化、生活習慣など体験できました。

第2次世界大戦時に、連合軍がイタリアを通ってドイツを目指した場所という、

道を逆に行ってみたいなという思いがありました。

 

今回の旅行で、大きな目当ては3つの色探しです。

 

赤の色*ヨーロッパの人が一生に一度は訪れたいエトナ山の火山。

(夏のバカンスにたくさんのヨーロッパの方が旅行していました。)

 

黄色*イタリアのおいしい食べ物パスタ

あと丸くていろいろ具をのせて焼き上げているピザ

 

青色*ナポリのカプリ島にある祈ると幸せになるという

青の洞窟を体験することです。

 

私は弱い人間だから、「一生に一度は行ってみたい、」

「乗ってみたい」「旅行してみたい」といわれているところには、

チャンスがあれば行きたいんです。

ただスペインの聖地巡礼は、キリスト教徒でないのでやりません。

 

ロシアのシベリア鉄道、

オーストラリアの大陸横断鉄道、

日本のお寺300か所余りは回らせていただきました。

チャンスがあったらブログにアップしますので、よかったら見てください。

 

 

「エトナ登山」への挑戦

 

8月17日朝4時に目が覚めます。待望のエトナに今日いくど。

「こころたかぶる。」

準備に入ります。7時まであと3時間です。

リュックに詰めるものを確かめていきます。

水をボトルに汲み入れ、雨合羽、乾パン、プラム3個、あと小さなパン。

7時にキャンプ所をでて、自転車でます。海岸沿いに30分走ります。

カターニャの駅まで潮の香を嗅ぎ、朝日を真横に受けながらひた走ります。

朝日が海面に当たりキラキラしています。

 

駅につき自転車を置き、AST(バス会社名)のバス停から「ETNA」行きのバスを探します。

集まって来ている人は皆、切符を手にしています。

「これは大変だ。自分も切符を買わなくては。…」

「どこに売っているんだろう。」

「わからない。」

 

駅のロータリーをよく見渡すと、小物売りの店に、バスの会社の名前がありました。

行ってみよう。そしたらそこでバスの切符を売っていたんです。

サプライズと同時にやったね。

6ユーロ払ったんですが、それは行きと帰りの往復切符だということを帰りまでわかりませんでいた。

(仕方ないじゃん、文字読めないし!)

 

8時15分発芽30分に出発です。

バスの一番前(運転手さんのすぐ後ろ)1日1本のバスを利用する人は多いです。

声をかけて降りる人はいるのですが切符を渡してる様子はないんです。

上へ、上へ、どんどん登って行くんです。

 

途中中間地点で20分休憩を取ります。

それだけ運転に気を使うんでしょう。上っていきます。

上へ、上へとまた。

途中溶岩が流れて後、家が埋まっている状態、噴火の跡が多くあります。

バスは高いところを登っていくので道はヘアピンカーブの連続です。

 

ロープウエー入口に到着です。

マイカーやバスで多くの人が集まってきています。

さっそく山のガイドさんとジープに乗る案内所に行きます。

並んで60ユーロ払います。登山靴と厚手のジャンパーは貸してくれました。

靴下もです。もちろん借ります。

 

ロープウエー揺れなかったんです。

フランスの家族と一緒に乗りました。

約20分。中国万里の長城のロープウエーの経験から、

高いところが嫌いな伊妻は、山がよく見える席に座ったので落ちつていましたが、

70度から75度の際を登って行ってるときは、ちょっとおそれました。

 

眼下にシチリア島やイオニア海が広がっています。

どんどんと、景色が変わっていきます。

 

ロープウエーを降りてジープに乗り込みます。

 

(山の頂上を回るジープ、頑丈です。)

 

山のてっぺんまで行くのと思いきや、いくつかの火口を縫って、

車で登れる最終地につきました。

ジープから降りた150人余りの人たちはかかりのひとによって、グループ分けをしてくれます。

グループ分けで、ガイドさんにつきます。

 

グループ分けはどのように行なわれたのでしょうか。」

 

ちょっと考えるとわかります。

それはガイドさんが喋る言葉なんです。

 

イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、英語等々。

伊妻はもちろん英語グループです。人数は多くなく15名くらいです。

説明した後、火山岩の間を、上へ上へと昇るんです。

 

(空気が薄いのと日差し強くて気温は低い。)

 

10~15分くらいあと小休憩はあるんですが、

空気は薄くなり、足取りは重くなりやばいなと感じた時

小休憩が入るんです。

それを何回もやっているうちに、ガスが出ていて

これ以上先には進めないというところでひきかえします。

残りの火口口の案内となります。

 

今回の目当てである、マグマの赤のドロドロしたものは

見られないんだなと直感しました。

安全を第一に考えているんだなと納得しました。

 

グループの中に親子連れの方がありました。

その母親は一生懸命メモを取り、写真を撮り、

多くの質問をガイドさんにしていました。

最初は勉強熱心ですごいな…と感じていたんです。

 

しかし、ガイドさんが出発しようとしていても、質問を続けているんです。

私一人の、ガイドさんって感じです。

その母親は、歩いていても遅れるし

ガイドさんが案内しない火口口まで行って

ひとり写真を取っているんです。周りの人はひやひやです。

そしてその母親をみんなが待っていると、

遅れてきて、たくさんの質問をするんです。

 

(全員揃わないと出発はできません。おっかさん早く来て!)

 

だんだんそれが鼻についてきちゃうんです。(KYだな!)

後半、伊妻はガイドさんの跡をピタッと後ろにつき下山します。

 

伊妻は足が短いです。ガイドさんは足が長いです。

向うの2歩に対し、伊妻の3歩で丁度です。

ガイドさんの案内でロープウエー乗り口まで約3時間で戻ってきました。

 

はっきり言って火口口は足滑らしたら

500~700メートル滑落のお恐れがあります。

それと30度~45度くらいを駆け足状態で降りるんです。

ガイドさんについて真後ろについて行ったため

足の置き方や歩き方を真似していたため遅れませんでしたが、

後の人は大変だったようです。

 

(足踏み外したら🍙ころりん、コロコロころりんします。)

 

「駆け巡る青春」は聞いたことがありますが、(伊妻古いね…)

「駆け降りるエトナ」は聞いたことがありませんでした。

登山修了。

4時発のカタナヤ駅行きは、30分遅れで発車しました。

 

この登山で下りを無理をしたため、翌日股関節がバリバリなのと

体が重くて動けなかったので、キャンプ場で1日、寝ていました。

念願のエトナ山に登って、夏では溶岩マグマは、見れないことがわかり、

写真パネルで我慢です。

でも自分で手を挙げ登れたということに対し

成就感を感じます。

 

       (エトナ山の鳥観図です。)

 

また一緒にのぼった人々(フランス人が多かった。)に感謝です。

またあの奥さんにはいろいろなことを教わりました。(反面教師かな?)

今回の旅行で信号の色3つを見たいと思いました。

 

カプリ島青の洞窟・…・青

スパゲティ、パスタ…黄色

エトナの溶岩…・赤

 

赤は無理でした。