花の都「パリ」

 

列車が到着した。フランスの首都です。列車を降りて自転車を受け取ります。「さて次はどこのホームかな。」駅員さんに聞きます。しかしはっきりした答えが返ってこないんです。ロンドンからパリまではきました。「次はパリからマルセイユ、どこだろう・・・。」

「ホームが見つからない。」

何人かの駅員さんに聞いたら、「地下鉄で2つ移動した駅です。」

「えっつ!こんな広い駅でなく別の駅なんですか。」

地下鉄のある場所を指さしてくれました。汗がどっと出ます。人をかき分けて指差された方向でエスカレーターに乗り切符売り場で切符を買います。41番線ホームに出て自転車を持ち込んでいる地下鉄に乗り込みます。最初に乗り込んだので混んでいることが分かったので自転車を立てて迷惑をかけながら、2駅を過ごしました。車内はほんとに多国籍な感じです。しかししゃべっているのはフランス語です。若い人やお年寄りなどいっぱいです。そして扉についているボタンを停車してから押します。ドアが開きます。「何と長い2駅だったんだろう。」地下から地上に出ます。

 

そこはパリの駅なんですが広いんです。要するにパリを中心に多方面に広がっているようです。

「さあいくぞ!」その時おなかが怪しくなったんです。「こりゃたいへんだ!」トイレを探します。ないんです。ないわけが人で聞きまくります。しかし意味が分かりません。時間がかかったのですが地下にあることがわかりました。目立たないんです。「さあ用を足すぞ」と思ったら、中に入れないんです。千葉市動物公園の入り口のような感じです。そのわきに切符売り場のような窓口におばさんがいます。そこでお金を両替して入口にお金を入れると、ドアが開くんです。ようやくトイレにたどり着いたんです。「やった!」ゆっくり用を足します。

 

ホームに出て出発するホームを探します。時間が迫ってきました。わからないんです。「どうしよう」「どうしようもない」その駅は大きく2つに分かれていたんです。自分が捜していた所でなくもうひとつの場所だったんです。気がついてそこについたときは予定の列車は出た後だったんです。「どうしよう」「どうしようもない」切符売り場に駆け込み次の列車の切符を購入します。「88ユーロ」「あああ!」

災難は交通事故のように防ぎきれないものもありますが、悪条件が重なって、災難になる場合もあるんです。

2時間後の列車を待ち、人間ウオッチングの始まりです。多国籍、いろいろな人間模様です。

あっというまにそれは過ぎました。

パリは人の多さに圧倒されました。みんな個性的なんです。ヨーロッパの中心的存在で多くの人が行きかう世界最大の観光都市なんです。

次の列車に自転車を積み込み指定席に座ります。反対のボックスの席に中年のアフリカ系の女性が横になっています。私に何か話しかけたんですが言葉が分からず相手にしませんでした。しかしあとから乗ってきた親子ずれがその場所だったんです。激しいやり取りがあったんです。指定席を無視して横になっていた車内で吠えまくっていたんです。フランス語で。ことばのわかるひとはみんなあきれています。こどもたちは心配そうです。後で車掌さんとも遣り合っていました。多国籍、いろいろな人がいるんだな。