こんにちは。

今日はほとんど真夏。 どんどん気温が上昇しています。

熱中症にならないように気をつけたいですね。

こんな暑い日ですが、冬の作品をお届けしたいと思います。



私が撮影に出かける時は、大抵の場合、こんなシーンに出逢いたい!というイメージを持って出発します。

でも期待通りに行かないことの方が、圧倒的に多いのですが・・・。

ところがこの日は違いました。


ある年の師走12月。

前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を北上。 この時期としては降水量の多い雨となりました。

予報によれば夜から天気は回復するとのこと。

私は思い描いていた光景の出現を予感して、出かけることにしました。

場所は山梨県の大月市にある標高1000m程の山の頂。

いちど下見で登山をした時に、イメージが湧いていました。

深夜に登山口へと到着した頃には、すっかり雨は上がって星も見えていました。

登山口の手前に少し開けた場所があり、そこを通った時、すでに富士山は姿を現していました。

この夜は比較的大きな月 が出ていたので、深夜でもうっすらと影が出来るくらいの明るさがありました。

期待が高まり、急いで登山を開始します。

登山道の途中から、ちらほらと見える富士山。

高度を増して行くと、谷間には霧が漂っているのも見え始めました。

はやる気持ちを抑えつつ、息が上がらないようにペースを守りながら登ります。

登山開始からおよそ1時間。 山頂に到着しました。

そこから見えたのは、月光に照らされて浮かび上がる富士山。 そして手前の山間部を川の流れの様に漂う霧。

思い描いていた光景を目の当たりにして、興奮しきりでした。

休む間もなく夜が明けるまで月光による撮影を行い、いよいよ東の空が白み始めた頃、ほんの少しの間だけ、空一面が薄紅色に染まりました。

私のカメラに入っていたフィルムは、確実にその色を捉えてくれました。

そしてこの夜明けに1枚の作品が出来ました。

『霧の大河』 です。

今回も書の達人 『高須番長さん』 とのコラボ作品でお届けします。

富士山_作品_霧の大河(題字付き) 

   題字 『書』 : 高須番長 ブログはこちら→ 高須番長の書道ブログ
   写真 : 富士山バカ

高須番長さん、今回も作品のイメージ通りの素晴らしい書を提供してくださり、ありがとうございました。 


 
  『富士山バカの写真工房』 覗いてみてください。