作業療法学科の3年生が自助具コンテストを開催しました
自助具とは、病気や障害により困難となった動作を補助する道具です。
学生は対象者や自助具作製の動機まで細かく設定し、
考案・製作した自助具のプレゼンを学科の学生や教員に向けて行います。
材料はどれも手に入りやすく安価なもの。
機能性はもちろんですが、使いたくなるデザインであることや
持ち運びのしやすさ、動作の容易性なども重要です
取材撮影させていただいた、一部の自助具をご紹介します
「らくらく消毒」
アルコールやハンドソープなどのポンプ式のボトルを、
ボトルが動いたり手のひらに乗らなかったりすることなく
片手で使用できる自助具です。
ノズルの上にクッション材が貼られていて、
押す際に手の甲の部分が痛くならないような工夫がされています
「多機能リーチャー」
下方へのリーチが困難な方を対象とした、
リーチャーと靴ベラを合体させた自助具です。
ハンドルの操作で金具の長さを調節することができます
「片手ばさみ」
握らず片手で使えるはさみです
滑り止め加工がされた重みのある土台で安定性をもち、
はさみはバネ式の為必要な動作は手で上から押すのみ。
図形が印刷された紙を綺麗にカットする実演をみせてくれました
「ファスナーを簡単にできる自助具」
寒い今の季節にピッタリな、片手でファスナーを引き上げる自助具です。
ファスナーの下止め付近を2点で固定することで、
上着のファスナーが上げやすくなります
ご紹介したのはほんの一部で、他にも自立した生活を支援する
アイデア満載の自助具が沢山発表されました
自助具完成まで、何度も試作・実験が行われていたそうです
頑張って準備した学生の皆さん、お疲れ様でした