朝のニュースで、鈴木ヒロミツさんの死去 を知った。


父を思い出す。



私の父は、去年の2月、肝臓ガンでこの世を去った。

この約2年前、父は余命3ヶ月の宣告を受けた。

ヒロミツさんと同じく、もう手の施しようがなく、

自宅療養をしていた。

大きく違うのは、父はそれでも2年生きた。


抗がん剤などの治療はまったくしなかった。

肝臓は『沈黙の臓器』といわれてるくらいだからか

父のがん細胞が出来た箇所がたまたま運よく

いたずらしにくいところだったのかはわからないが、

一昨年の秋くらいまでは本当に平穏な日々だった。

最初に紹介状もらって行った慶応病院で即入院といわれたのを

逃げ帰ってきた父。

父が家に着く前に病院からうちに電話が来た。

そのままつれてきなさい、と。

電話ではもちろん病状を教えてはくれなかったが、天下の

慶応病院がいつでも何時でもいいからつれて来いとは

ただ事でないことを察知した。


検査の数値はそれはひどいもので、よく生きてるなというレベル。

それが、抗がん剤など一切使わなかったのに

かなり数値もさがり、悪い中でも安定してた。


とはいえ、最期はやはりつらそうだった。


そんな今までの出来事を一瞬で走馬灯のように思い出す。


あれから1年以上経ち、日常に忙殺され、父のことは

遠い昔のことになっている。

けれど、こうやって似たようなことに出くわすと、感情の大きな波が

やってきてしまう。


テレビ好きの私は『東京タワー』を観ているのだが

そろそろつらくなってきた。


父がガンになり、ガン保険のCM、広告が目に障るようになった。

父が死んでから、ガンで亡くなる人のニュースや番組が

目に障るようなった。

きっと、今まで気にもしてなかったけれど、自分が当事者になり

初めて気になるようになったんだと思う。


世の中、きっとそういうことがたくさんある。

私は気にしていないけど、当事者の人には気になること。

気に障ること。

人を傷つけないように生きなくては、と改めて思う。