「物価高騰で牛に与える飼料も高騰していて、経営が困難になっている。なんとかしてほしい」
牛を数十頭飼育されている佐久市内の酪農家さんの切実な要望を受けてきました。
配合飼料の価格が上がり続け、2年前に比べ、2倍ぐらいの価格に。輸入乾燥(牧草)値上げ幅は1.6倍ぐらいとのこと。
国産飼料の支援を強めたいと政府は方針を示していますが、国産飼料の供給体制はまだまだこれから。
「現時点では輸入される乾燥飼料の高騰分に対する支援もないと困ります」と、酪農家さんは話されました。
「輸入飼料の高騰分への支援は、国産飼料支援に逆行する」
と、国会で政府が答弁されていましたが、現状を理解してほしいとのことでした。
日本の様な中山間地域では、広範に飼料を生産することができません。
「牛乳は家畜が命削って生産しています。それを人に対して与えているものです。命を削って生産しています。なぜ水より安いのか。おかしいと思います」
離農が進んでいる佐久地域では40軒弱畜産農家さんがいますが、昨年3軒廃業に追い込まれてしまいました。
飼料値上げ分への支援が一回の助成金で終わっています。飼料の高騰が続く限り、継続した支援をお願いしたい、と訴えられました。
コロナの影響で肉牛も牛乳も売れなくなっています。将来不安しかないと。
お話ししてくれた酪農家さんは、お子さんが小、中、高とそれぞれお一人づつ3人おられます。子どもたちのために簡単に酪農をやめるわけにはいかないと話していました。
日本の食料自給率はカロリーベースで4割を切っています。政治の責任で食料自給率を引き上げるために、日本の農業、長野県・佐久地域の農業を全力で守る政策が強く求められています。
米、野菜、りんごなどの果樹、そして畜産、酪農、全ての農家さんが農業機械、資材、肥料、飼料などの高騰で苦しめられています。
農業資材などの高騰に対する継続した補助制度の実現を!抜本的な農業支援政策の実現へ!全力でがんばります。