マリンスタジアム沿いの夜道をゆらゆらと数分歩くと、サマソニで最も端にあるリバーサイドガーデンに着きます。
水辺にある夜のキャンプ地といえば、血塗られたナタを持ったホッケーマスク男ですよね。
などとくだらない妄想をしつつw 場所取り場所取り~♪
ステージにはスピリチュアル系のBGMも流れ、早くも不気味さを醸し出しておりました。
芝生がうっすら生えた砂地に体育座りして稲川ちゃんの登場を待ちます。
その間、朝の連ドラにも出演してた星野源さんの弾き語りライヴがありました。
瞳を閉じて聴くアコースティックギターの音色が心地良かったり、MCのおじいちゃんとおばあちゃんの話にほっこりしたり。
なんてしてるうちに、「稲川淳二の怪談ナイト in サマーソニック2010」です。
最初に、まるで生き人形かと思う浴衣姿の女性スタッフさんからライヴにあたっての注意がありました。
ムード満点の演出にざわめく会場。
間もなく日付も変わろうという深夜に、後ろまでビッシリ満員のお客さんが集まりました。
そしていよいよ、怪宴です。
白の着物姿の稲川ちゃんがステージに表れると拍手喝采、「ジュンジ~!」とアツい声援も。
ステージ中央のマイクスタンドを配した椅子にニコニコ顔の稲川ちゃんが座ります。
あの稲川ちゃんが目の前にいる感動と、これから訪れるであろう恐怖への期待で高まります。
まずは稲川ちゃんから一日サマソニライヴに参戦した我々来場者へのいたわりの言葉が。
稲川ちゃんのやさしさで会場が包まれます。
薄くなった頭皮に潮風が染みて調子悪いなんて自虐ネタで笑いも誘いつつ、ふいにこの海の近くでご友人が亡くなられた話に及ぶと空気が一変・・・。
怪談の始まりです。
一つ目は、「発見現場」
偶然にもつい数日前、ラジオで耳にしたばかりの話で少々拍子抜けしましたが、ライヴで聞く稲川ちゃんの独特の語り口に思わず聞き入ります。
二つ目は、「樹海を走るタクシー」
初めてこの話を聞いた時の戦慄が蘇ります。
二つ話終えて「私の割とポピュラーな話が続いて申し訳ありませんね」なんて稲川ちゃんからありましたが、誰一人文句を言う人なんていません。
三つ目は、初耳の「トンネルでの肝試し」
稲川ちゃんの擬音マジック炸裂で、たっぷりの臨場感に手に汗握ります。
四つ目は、「ゆきちゃん」
ハイジじゃありませんw
「ゆきちゃん、ゆきちゃん」の連呼が不気味過ぎる稲川ちゃんの名作中の名作です。
そして最後の話は、「~からの電話」
さすがに終盤知ってる話が続くと、恐怖より一日の疲労が勝りうつらうつらと・・・。
不気味なはずの稲川ちゃんの発する「トゥルルル、トゥルルル」の呼び出し音も妙に心地良かったり。
オチがありコチラも完全に寝オチしたかと思いきや、「ジリリリリーン!!!」と会場に鳴り響く特大の電話のベル音に、「うわー!」と飛び起きる我々観客www
ステージに視線を送ると、「してやったり」とニコニコ笑みを浮かべる稲川ちゃんがいました。
そうです、最初から我々は稲川ちゃんの手のひらだったわけです。
「やられた~」と会場が笑いに包まれたところで、約1時間の怪談ナイトはこれにて閉宴。
続きはミステリーツアーでと言わんばかりでしたが、稲川ちゃんのストーリーテラーとしての妙技に酔いしれ暖かさに触れたことが大満足の怪談ナイトでした。
やっぱり稲川ちゃんは最高!