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あるブログで
着物を購入された方が
お仕立てもお願いしようとしたところ
寸法指示が思うようにいかなくて
そこでのお仕立てを断念された話を読みました
親子で共有できるような寸法を
提案してほしいとのお願いだったそうですが
応じてもらえなかったとのこと
お店のひと曰く
身丈と身幅の情報でしか着物は作らない
結局このブロガーさんは
信頼できる仕立て屋さんを探すという
決断をされました
私は最近
リサイクルばかり見ているので
このようなことを申し上げるのは
大変おこがましいのですが
この方のご決断は
大正解だと思います
ここで妥協して
お店に寸法をおまかせしてしまうと
あとできっと後悔すると思うから
展示会の販売員さんって
着物のコーディネートなどには詳しいけれど
たぶん
寸法のことは
それほど詳しくないのではと
思うのですよね
買いそうなお客について
(なぜかやたら上から目線で)
これにしなさいって
言ってきたりするのですが(笑)
でも
お会計はレジ担当者がする
たぶん彼女たちのお仕事は
着物を見立て
羽織らせ
それに合う帯や小物を
勧めること
そこまでなのではないかしら、と
お仕立ての段階になると
売り子さんでもレジ係でもない
店主か古参の店員さんみたいな方がやってきて
こちらにお任せくださいと
言ってくるパターンが
私の場合は多かった
それでもって
言われた通りお任せすると
やたら大きな寸法で
出来上がってきたりする💦
そうなっちゃうと
もうクレーム入れる元気も
出ないんですよね私
弱いな
着られないこともないし
まあいいかで
済ませてしまう
次に同じお店で
着物を購入するとなったときに
今度こそ納得のいく寸法を手に入れようと
意気込んで
細やかに相談しようすると
のらりくらりと
かわされてしまう
そこで気づくのです
この販売員さん
寸法に関する知識があまりないのではと
さすがに身幅や身丈
裄についてはご存知だけど
抱き巾や繰り越し
衿下寸法など
こちらの希望を伝えても
お仕立てする人にお任せしたほうがいいですよと
言われちゃったりする
しょうがないので私は
寸法の割り出し方を自分で調べて
この寸法でお願いします
と伝える方式にしました
お仕立て代込みのチェーン店なんかだと
そうするしかなかった
というか
私にはその方法しか思いつかなった
でもそれをやると
失敗しても自己責任なんですよね
自分の指示したように
仕立てあがってくるので
一応は満足するけれど
ホントにこれで合っているんだろうかという
自信のなさみたいなものが
ついてまわって💦
それがこの方式の欠点
このような自分の経験からいうと
これだという仕立て寸法がない時は
着物の販売店さんにまかせるのではなく
信頼できる和裁士さんとか
悉皆屋さんとかに相談するのが
一番だと思うのです
それにしても
着物をつくるのも
なかなか難しい時代ですね
自分のことを良く理解してくれる
呉服屋さんがそばにあって
ずっとおつきあいできればいいのですが
今はそれがむずかしい
町から呉服屋さんが消えてしまったし
ネットの方が何と言っても
お買い得なんだし
ふと思ったのですが
現代日本で
自分の着物の寸法をソラで言える人が
いったいどれくらいいるんだろう
着付け師さんに
着せてもらう人なら
マイサイズを
知ろうとはしないのではないか
真剣に寸法を知ろうとする人は
ほぼ例外なく
自分で着物を着られる人だろうと思う
もしも自分が
よそ様の着物の寸法を決める立場になったら
どうするだろう
やっぱり大きめにするのじゃないかしら
大は小を兼ねるで
その方が無難だから
それだけの理由で
大多数の人は
ひとに着せ付けてもらうのだし
ジャストサイズじゃなくても
大きめに作っとけば何とかなる
みたいな
そうじゃない少数の人
たとえば自分で着物を着るので
寸法にこだわりのある方などには
こわくて自信をもって提案できないと思うの
高価なものだしね
それでもやるのが
仕事をするってことなんだろうけど
誰にとっても
寸法決めは難しい
こうしてどんどん
着物が難しいものになっていっちゃうんだろうな
着物が身近なものではなくなって
寸法に関する知恵などを
母や祖母から
受け継ぐことができなくなっている今
きちんと教えてくれる人は貴重だし
自分自身で知ろうとする努力が
どうしても必要になってくるのかも
私はずいぶん失敗もしたし
それで余計なお金を使っちゃったけど
これから着物を好きになって
どんどん着たいなって方には
どうか良い導き手に出会えますようにと
祈るような気持です
私ももっともっと
勉強していきたい
学ぶって楽しいよねって
呟きながら
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