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5月に入ってから、皇族の方の着物に関するニュースを目にする機会が多かったですね。
ニュースサイトのヘッドラインに着物関連の記事があるとついクリックしてしまう、きもの沼民のワタクシです。
語るほどの立派な意見は持っていないのですが、ちょっと感じたことなど、残しておきたいなと思いました。
まずはこちら。
英国王の戴冠式に出席された皇嗣妃殿下のお着物に関する記事です。
着物のたるみ、よれが酷かったと指摘されています。
厳しい
私も映像見た時に、裾に向かってダブついて波打っているなぁとは思いました。
ですが、外国で着物をキレイに着つけるのって大変なのねくらいにしか思わなかった。
こうして記事にされてしまうのはお気の毒だなというのが正直な気持ち。
着付けのこととか、あまりネガなこと言いたくないっていう気持ちが先に立っちゃうんですよね、イチ着物好きとして。
そりゃ、一国の皇太弟の妃としてのお立場のある方が、英国王の戴冠式というスーパーな場面に民族衣装をお召しになるのだから、最上至高の状態で、これ見よとばかりに着こなしていただきたいという気持ちはありますよ。
ありますけどね。
そういうことをあんまりうるさく言うから、着物ってメンドクサイ物になっちゃうんじゃないかしらとも思うんですよね。
↑の記事のコメント欄に着物について批判が多数あって、目を覆いたくなりました。
“着物について批判”って私書きましたけど、批判している方向性が色々なので、こんな曖昧な書き方になりました。
言われている内容を挙げると
①ドレスコートから考えて着物を着ることは正しいのか(格の問題)
②着付けが悪い
③着物を着慣れていないことからくる乱れと断ずる=着手に対する批判
などがありました。
もう悪口としか思えないコメントも多数。読んでて苦しくなりました。
紀子様を好きか嫌いかということとは関係なく、イチ着物好きとして苦しいんですよね。
みんな厳しすぎない?(ヤフコメなんか見る方が悪いという意見もあるでしょうが)
そんなに着物に対する目が厳しいんじゃ、ワタクシ着て歩く勇気ないわっていう…
ただし、作品としての着物や帯への批判はほとんどなかったです。着物そのもの、帯そのものの質は批判されてない。そこは良かった。
お次は皇后陛下の園遊会の話題。
↑この記事、「帯留め」をひかえたのはなぜ?なんて書いてあるので、どんな素敵なストーリ-が語られているのかと思ったのですが。
本来は、帯留めや宝石は正式な場ではつけず、観劇や食事会などおしゃれとして和服を着る場合に楽しむものでした。主催者である皇后雅子さまが、帯留めもアクセサリーもつけていらっしゃらないのは、さすがでいらっしゃると感じました
とあり。
なんだ、そんなことかと愕然としましたデス。
着物好きにとって “帯留めはおしゃれ向き” というのは常識だと思うのですが、あたかも秘伝の奥義みたいに厳かに述べられてる感じで、そのことがなんだかショックでした。
そっか、着物に興味ないと、帯留めの位置づけってよくわからないのよねって…
皇族女性の場合、外国の賓客の接遇の場面では宝石を身に着ける必要があることから、フォーマルな場面で帯留めを使うことが多いらしいですけど。
園遊会ですからね。フォーマルでは帯留めは付けないという庶民の一般的なルールを、皇后陛下は重要視されたのだと思います。
着物は、きらきらと輝く螺鈿織りや金箔、刺繍といった技巧が装飾そのものでしたから、石の宝石は必要なかったのです
という記述も。
最高の技術で作られた着物が芸術作品であることに異論はないのですが、ここのくだりはすこし、ごめん、笑っちゃった。
なんで笑っちゃうのかな。
事実だし、異論ないのだけどね。
ここでも秘伝の奥義みたいに語られてるからかな(笑)
しかも、文章が子ども向けのおとぎ話めいてませんか(笑)
なんで着物にまつわることって、詳しい人が無知な人に教えて差し上げるわよ、みたいな雰囲気になっちゃうのかなって。そこがちょっと可笑しいのかも知れない。
記事とは全然離れた話になりますが。
ワタクシ、女性皇族のお着物は、たまには思いっきり遊び心のあるものを拝見したいなと常々思っています。
大胆な地色に大柄な訪問着とか見てみたい。
東京オリンピックのために各国のイメージで作られた着物ありましたよね?あんな感じの。
それと。
紬に染め帯とか、見てみたいな。沖縄の染め織とか。大島紬とか。すんごく面白い帯留めとか。
伝統工芸を保護するという側面から有意義だと思うのですが。
時勢柄、難しいのかもね。口うるさい向きが贅沢だと批判するかもしれないし。
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