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昨日投稿した絞りの浴衣の記事を書いているとき、袖の丸みについて母が言った言葉を思い出しました。
自分できものを作りたい。
着付け教室に通いはじめしばらくたった頃でした。
夏のボーナスが出たので、意気込んで展示会に出かけました。
めずらしく母がついてきました。
一緒にお買い物することなんかないのに。
その呉服屋さんはデパートにテナントさんで入っていて、売り場面積は小さいけれどオーソドックスな商品が並び、木綿のきものなどもある庶民的なところが私は気に入っていました。
いつもは洋服でいらっしゃる女将さんが泥大島でお出迎えくださり内心ビビリました。
↓こんな感じの大島紬。八掛は黒。素敵でした
私のボーナスなんてたかが知れてるのでたいしたものは買えません(;^_^A
私の貧乏は女将さんも先刻ご承知なので、小娘にも買えそうな特価品の小紋などを勧めてくださる。
あちこち立ち歩いて女将さんが少し離れた時に、母が耳元でささやきました。
いいお歳のおばあさんなのに袖がまん丸ね。
たしかに。私も気付いていました。
お盆のようなとまではいかないけれど、8センチくらいの丸みかな?
でもその言い方はひどくない?
そう思いつつ。
口には出しませんでしたが、私はある決意をしました。
「私はいくつになっても丸いお袖のきものを着よう」 と。
天邪鬼ですよね。
ただ、母への反発といった単純な感情ではありませんでした。
もっと大きなものへの若い人らしい反骨みたいな。
歳がいくつだって、袖が丸いおきものを着てもいいじゃないですか!
女性ですもの。どこかにかわいらしさが欲しいと考える人もいる。
この時定めたマイルールは今も適用中。
それはこれからも変えるつもりはなくて、おしゃれ着なら袖は丸くしてきものを楽しみたいと思っています。
色無地や訪問着などあらたまる時のきものは標準的な丸みにしてもらうけれど。
おしゃれ着は自由でいたいのです。
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