初詣 | しょうかんのうだうだ

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仏絵師藤野正観(66)の備忘録・・・っといっても、ほとんどどこにも出かけないので、ふだん、ぐだぐだ思ったり考えていることを書き連ねることになるのは必至。

2016-1-4松尾大社初詣

 


今年の正月休みは、仏画工房楽詩舎始まって以来、最長の休暇を設定しました。

もう、3年目になるのですが、この長い時間、途切れることなく両界曼荼羅や当麻曼陀羅という細密な大作を描かせてもらっていますので、少々ばて気味だったものですから大企業の休暇並にそうしたのです。
とはいっても、11日間の連休、実は例年よりは3日多いだけなのですが・・・。
27日から6日までというとなぜかかなり多いように思えてしまうから不思議です。

いつもは、29日から5日までの8日間でしたから、3日も多いと、ずいぶんとリラックスした気分が味わえるものなのだなぁと今日、工房の私の席に座ってみて気が付きました。

そうです、今日(4日)には、もう工房に来ているのですから、長期の休暇も、何のことかわかりません。
でも、あと5日と6日の二日間も休みがあると思うだけで、気分はリラックスするものなんですね。

そんなゆっくりした気分を一人で過ごそうとしていますと、妻が、「松尾大社へ、初詣に行こう!!」と昼前にやって来ました。

昨年いただいた『未』の描いた絵馬の吊るされた『破魔矢』を返しに行かねばなりませんから、天気も良いので、二人でお参りに行くことにしました。
2010年にこの松尾という地に工房を移してからは毎年この神社に初詣をし、この干支の描いた『破魔矢』を頂いて来て工房に飾っています。

今年は、妻と帰っている長男と3人で31日の夜中に善峯寺へ除夜の鐘を突きに行き、1日に日付が変わった頃、ご住職に新年のご挨拶。
自宅に帰り、一眠りし、夜が明けると、母が昨年8月よりお世話になりだした東近江市にある「サービス付き高齢者向け住宅」へ、母の顔を見に行きました。
こういった施設は、お正月も職員が出勤していて、入居者はほとんど誰も自宅に帰っておられないようです。

ここでの生活に慣れた母の表情も穏かに感じられ一安心。昼には、昼食を食べた後にも関わらず、持参したおせち料理を少しだけですが笑顔で食べてくれました。

午後には、今や誰も居ない実家の近所にある我が家の菩提寺「齢仙寺」にも挨拶に寄り、寺の隣にある小幡神社にもお参りしていますので、私自身の神社への初詣は済ませていることになります。

でも、田舎の神社とは違い、この松尾大社は、京都で一番歴史のある古い社殿で、格式が高いとされていますし、何よりも毎年、この『破魔矢』を授けて頂くことにより、より、初詣らしい初詣となるのです。

今日は、私にとっての2016年初仕事の日、「今年も、家族も弟子達もどうぞ無事に過ごさせて頂けます様に・・・」
故郷と工房のある地元の神様にお願いをして来ました。