ネット仏画塾 見切り発車!! | しょうかんのうだうだ

しょうかんのうだうだ

仏絵師藤野正観(66)の備忘録・・・っといっても、ほとんどどこにも出かけないので、ふだん、ぐだぐだ思ったり考えていることを書き連ねることになるのは必至。

6年前になろうか・・・。
私のホームページに「ネットによる仏画塾」の開講を企画しているので、ご興味のある方には完成した時にはお知らせします。「開講した時には知らせてください」というボタンを設置、興味のある来訪者にそれを押していただくとこちらにメールが届くようにしておいた。

そのうち、仕事が忙しくなり、仏画塾のコンテンツを作る時間がなくなった。

そうこうしているうちに、ネット環境もブロードバンド時代、大容量のデーターがネット上を駆け巡る時代となった。大きな画像の送受信や、動画の配信、それに何といっても、メッセンジャーやスカイプを代表とする無料のテレビ電話の装備が可能となった。

こつこつ作ってきた文字の教材もなんだか今ひとつ、私の中で、色褪せ、紙による教材と変わらない魅力のないものに移っていった。
それにも増して、私の受ける仕事も多くなり、益々、教材作りが後回しという状態に陥っていった。


あのボタンを設置したのが2001年なので、当初にクリックした方には、かれこれ6年間もネット塾開講を待って貰ていることになる。
ほんとに待ってもらってるのだろうか・・・。

2・3年前までは、待っていただいている皆さんには、「まだですか?」と催促されることが多かった。
今では、そのボタンも削除し、半分、実現をあきらめかけていたし、開講の催促もなくなっていた。
多くの待っていただいている皆さんを裏切ったようなそんな罪悪感も私の中に少なからずあった。

今回、大きな仕事が終わり、仕事が一区切りできた。
元の仕事のリズムに戻りそう・・・だと良いが、そうでもないかもしれない。うだうだとそんなことを言っていると、夢だったネット仏画塾は実現できなくなる。

仏画工房 楽詩舎 という屋号は私が付けた私の工房の名前。 いつも楽しい詩の聞こえる仕事場でなればならない・・・という意味合いから30年前に名づけた。

好きで始めた仏画の制作も、それを生業にすると、いろいろなプレッシャーで疲れることも多い。
やはり、仏画に憧れ、慈悲や自愛の表現に心動かされる、私と同じ人たちと同じ時間を過ごしたい。

これはもう60歳を3年後に控えた私としては、ネットを駆使して運営する「ネット仏画塾」は直ぐにでも始めないと、「実現はない」

そんなこんなで今回、思い切って見切り発車をした。

動画の配信はユーチューブで、コンタクトは、双方向テレビ通話が可能なスカイプを利用し、まるであの駅前留学のノバのようなシステムが無料で利用できるのだ。今こそ、ネット仏画塾開講の機が熟したということかもしれない。

現実の仏画教室と並行して、とりあえず発車することにした。

昨日、前述の「開講お知らせ希望ボタン」をクリックしてくれた方のメールに、一斉送信をやめ、2時間をかけて一人一人にお詫びの気持ちも込め、開講のお知らせメールの「返信」をした。
264名の方に送信した時点で、149通のメールが行き先不明となって戻ってきた・・・。

そう、やはりネット環境の激変で、メールアカウントも変えておられる方も多いのだった。
遅かった・・・。6年は長かった・・・。

でも、その方たちは、また私のホームページを覗いて頂けるだろうし、その間、ネット仏画塾のシステムやコンテンツの充実を図れば、その時点で始めて貰えば良い。そう考えるようにした。

とにかく、四月から「ネット仏画塾」見切り発車である。

 

※2017年4月現在、このネット塾はしておりません。