洛西は朝から冷たい雨が降っています | しょうかんのうだうだ

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仏絵師藤野正観(66)の備忘録・・・っといっても、ほとんどどこにも出かけないので、ふだん、ぐだぐだ思ったり考えていることを書き連ねることになるのは必至。

今朝の洛西は朝から冷たい雨が降っています。
昨晩、自転車で帰宅すると、妻が「自転車で帰って来たのぉ?」、「明日は雨よぉ!」とけげんな口調。
「あぁ、そういえば、夜の空が妙に暗かったなぁ・・・。明日は雨かぁ・・・。」と私。

天気の良い日には、工房に車を置いて、自転車で帰宅します。翌朝はその自転車で出勤するのが、今の私の移動サイクルになっています。
先日、帰宅途中に雨に降られ、慌てて100円の簡易合羽を着て帰ったのですが、膝がびしょびしょになり、簡易な合羽は本格的な雨降りにはむいていません。

なので、3日ほど前、アマゾンで雨合羽をポチりました。 ※ポチる=ネット通販で購入すること

そのズボンと上着とに分かれた雨合羽は自転車の前の籠の底に常備されており、いつでも装着できる体制にしています。
その安心感のせいか、昨晩の帰宅時には、今日の天候をチェックするのを怠りました。


今朝の朝食のとき、妻が自宅にある車で「送って行こうかぁ?」と、また、けげんな口調で、優しげな声かけをしてくれました。
昨晩、こういうことになるので、けげんな口調で今日の天気予報をしてくれたのだと思います。

「いや、自転車で行く!」

まだ薄暗い中、雨の降る中を自転車で飛び出すのは、かなりの思い切りが必要ですが、妻のそのけげんな口調の優しい声かけをきっかけに、新しい雨合羽の性能を試したくなったのです。

合羽に当たる雨の音が、耳に響きます。なんだか懐かしい音です。

高校生の頃、自転車で通っていた頃の音です。46年も前の記憶ですが、その口の周囲が吐く息でびしょびしょになる不快感と共に、当時の記憶が蘇りました。頬に冷たい雨が当たります。

7時過ぎというのに、あたりは薄暗いのです。
自転車のライトは薄暗さを感知して自動点灯しています。行きかう車のヘッドライトも全部点いています。

私と同じような年配の方も雨合羽を着て自転車で通勤しています。
学生はまだ時間が早いせいか、ちらほら見かける程度ですが、彼らも雨合羽を着ています。
彼らはペダルのこぎ方がパワフルです。そんな男子高校生の姿が若き日の私と重なります。

雨の洛西・・・車ではなかなか感じることのできない、青春の頃の冷たい雨の日の感覚が蘇ったのでした―。