1、肺癌の疑いがあるので、桂病院の呼吸器内科を紹介された。 | しょうかんのうだうだ

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仏絵師藤野正観(66)の備忘録・・・っといっても、ほとんどどこにも出かけないので、ふだん、ぐだぐだ思ったり考えていることを書き連ねることになるのは必至。

シミズ病院にいつもの脳神経外科と循環器科に受診しに行きました。
循環器科の窪田医師から、昨年11月26日に、その1週間前に心臓を撮影したCT結果を見ながら、「偶然映っていた肺の影が気になるので、自分は専門外なので、また内科で診察を受けたら・・・」と言われていました。

しかし、その日は、そのまま内科受診を勧められることもなく、清算し、帰宅していたのですが、今年の3月にある芸術家国民健康保険組合推奨の健康診断でも、レントゲンを撮るので、その時でも良いか・・・と軽く考えていました。

それから3ヶ月後の本日、3か月分の薬がなくなったので薬を貰いに行くついでの受診を受けたのですが、窪田医師、部屋に入るなり、いきなり、「まだ行っていないのか!癌かも知れないのに!!」と予想もしない言葉が耳に入ってきました。

窪田医師の配慮で、隣の部屋の診察室、午前中の担当(藤田内科医)に急遽その3ヶ月前のCT画像を見て貰うことになりました。
暫らく待ちましたが、比較的早く藤田医師に画像を見ながら判断していただきましたが、その問題の部分の全貌が映っていないので、なんとも判断しようが無い。「象の尻尾を見て、その大きさを判断するようなも」と言われたのが印象的です。
その結果、藤田医師の配慮で、「自分は呼吸器の専門医ではないので、先に肺のCTをあらためて撮影し、午後から担当される今村 均(呼吸器専門)医師に診察してもらおう。」ということになりました。

午後1時からの診察で、帰りが遅くなると覚悟をしましたが、癌かもしれないと聞いては何よりも最優先。
結局、その後、すぐに、CTを割り込み撮影してもらい、暫らくして11時頃には、同じ内科の机においでになる呼吸器の今村医師の元に呼ばれました。
画像を見ながら「もっと詳しい検査をしたほうが良い」と開口一番に勧められました。

実は、その内科の先生方の臨機応変な動きに感心する前に、「おいおい、私のCT画像はそんなに危険な状態なの?」とまだ、気持ちに余裕があったのですが、救急病院のなせる業なのでしょうか、その融通性に、「それなら3ヶ月前にしてくれよ!」と言いたい気持ちでした。

今村Drは、桂病院の呼吸器内科に紹介状を書きます。ということで、桂病院の呼吸器内科で診察を受けるようにまるなげ。私は、事の重大さにビックリし、ワナワナと蚤の心臓が震えるのを感じました。

その後、桂病院の呼吸器センターや医師、設備の優秀さの説明を受け、肺がんの可能性やその種類による検査や治療方法を簡単に聞きました。
結局、午後12時前に、CT画像の入ったCDと紹介状を貰って清算し、脳神経外科と循環器科の3か月分の薬を貰って帰ってきましたが、私の心境やもうただ事ではありません。

工房で、味のわからないまま、妻の作ってくれた弁当を食べながら、弟子たちにその旨を話すと、唖然とした表情で気の利いた慰めの言葉も無く、ひたすら不安な顔色をしていました・・・が、「まだ検査をしないとなんとも言えない状態だ。」と言うと、ちょっと安心したようです。

もしかすると、この3ヶ月前の受診時に、つまり、疑わしい時期に内科に受診していれば、これから検査をするよりは、より良い結果が得られたかもしれないと思うと、なぜ、あの時、循環器科の窪田医師が、私に対し、もっと内科の受診を勧めてくれなかったのか疑問が残ります。
この件においては、まったく無駄な期間が3ヶ月も過ぎ去ってしまったことになります。
「癌かもしれないのに!」と荒い口調で言うぐらいなら、3ヶ月前のあの時に「癌の疑いがある」と言って欲しかったものです。