未公開株詐欺顛末記 その11 | ふじくまさんのブログ

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私は、未公開株詐欺顛末記その2で未公開株詐欺の原点、ルーツとなる会社が「(株)MTCI」だと書いた。

この時は、公募増資のための出資者を日経新聞の全面広告を使って募集をかけた。もちろん、この手法は合法である。ただ投資家たちに開示した財務内容がデタラメだったため会長の早川優は証券取引法(当時)違反で逮捕された。

 

では、この早川は今何をしているのか言うと「(株)イーミュージック」という芸能プロダクションの会長になっている。

このイーミュージックが世間の注目を集めた事件がある。

それが「小室哲哉の詐欺事件」。小室哲哉が大阪地検に詐欺で逮捕された時、所属していたのが、このイーミュージックだった。

当時のニュースではイーミュージックの関係者が全て顔にモザイク、音声まで変えた上でのインタビューに応じていた。

ただ、一人だけゴッドプロデューサーという肩書きを付けたKAZUKIという人物だけが顔出しで普通にインタビューに応じていた。

このKAZUKIという人も過去に作家の竹内義和さんを脅迫した容疑で大阪府警に逮捕された経歴がある人物。

またイーミュージックには、同じく逮捕歴のある元ジャニーズのアイドルだった「豊川誕」も働いていた。

豊川誕さんは給料が一切払われないことを理由に短期間で退職し、会長の早川優に対し給与の支払いを求める民事訴訟を起こしている。

 

早川優はMTCI時代は日経新聞に広告を打ち出資者を募るという方法で自社株販売をしたがイーミュージックでは?

当然のごとくイーミュージックでも同様に自社株販売をしていた。もちろん手法は変えてきた。

イーミュージックでは「EMサポートクラブ」というものを作り、名目上は小室哲哉を応援するファンクラブのような感じだが、実態はイーミュージックの株を売るために小室哲哉の名前を利用して立ち上げたものでしかない。

まずEMサポートクラブに入会するには入会金として一口十万払わないといけない。

ファンクラブで一口、二口っていうのも変な話なんだが。

何故こんな金額になるかというと、入会金の中にイーミュージックの未公開株購入資金が加わっているからだ。

つまりEMサポートクラブに入会=イーミュージックの未公開株購入という図式。

 

順調に売れていたと思われるイーミュージックの未公開株。

ところが途中で頓挫することになる。

小室哲哉が詐欺で逮捕されてしまったためだ。

 

私はこの時、豊川誕さんが自身のブログでイーミュージックや早川優について書いているの知り、直接豊川さんに連絡を取った。

また、早川の友人だと名乗る男性が私にコントクトを取って来て、未公開株詐欺の内部情報も色々知ってる風だったので直接会ってお話もさせていただいたりもした。

 

また私は未公開株詐欺顛末記その1で詐欺師関係者が私の動向を探るため被害者を装って相談メールを送ってくることがあると書いたが、実はこの早川優自身が被害者を装って私に相談メールを送ってきたことがある。

これはもうさすがにスルーしましたけど。

イーミュージックは早川会長のみならず監査役の水口達からも被害者を装うメールが送られてきた。

この水口も後に詐欺で逮捕されることになる。