未公開株詐欺顛末記 その9 | ふじくまさんのブログ

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あぜ道・けもの道は歩いても人の道は踏み外すな!

もう一人の未公開株詐欺会社の愛人と会った話も書かせていただく。

この人も何故私にコンタクトを取って来たのかは不明だが、

最初は普通にメールのやりとりを数回した後に、直接会うことになった。

 

新宿で待ち合わせ、会うなり彼女はすぐに私をカラオケボックスに連れて行った。

もちろん歌うために入ったわけではない。

実はカラオケボックスというのは密会するには実に都合の良い場所である。

喫茶店やファーストフード、ファミレス等では外から見える、会話も近くにいる客に盗み聞きされるかもしれない。

ところがカラオケボックスではそういう心配が全くない。

一旦、店に入ってしまえば外から見られることが無く、普通の会話程度の声だと部屋の外まで声は漏れない。

私はなるほどと思いながらも、この女性変に慣れてるなあとの疑念も。

 

聞くと彼女自身は未公開株は売っていないらしい。

会社では経理とPCで顧客情報の入力作業をしているらしい。

顧客情報、すなわち我々一般から言う被害者リスト、詐欺師側から見ればカモリスト。

 

すると彼女は一つの資料を取り出した。

そこには、その未公開株詐欺会社が扱っていた銘柄の一つ、某ベンチャー系企業の未公開株を買った人のリストがそこにあった。

もちろん、それはその未公開株詐欺会社の被害者の一部にしかすぎないが非常に貴重な情報である。

そのリストには名前の他、住所と電話番号、購入した株数および株式番号が記載されてあった。

これを私にくれるというのだ。

しかし、この行為は詐欺会社の代表の愛人としては完全な裏切行為。

恐らく、彼が摘発され逮捕される前に別れておこうというつもりだったのかもしれない。

また、このリストを私に渡すために外から見られる心配の無いカラオケに入ったのかと納得もした。

 

カラオケから出ると、ホッとしたのか安心したのか、私を食事に誘ってきた。

まあ食事ぐらいならいいかと二人でお店に入り、詐欺関係の話はそこでは一切せず鍋をつついて食べてから別れた。

 

自宅に帰り、そのリストをよく見てみると被害者の住所は沖縄から北海道までバラバラ。

中には私が今住んでいるとこから行こうと思えば行けなくない場所の人もいる。

さて、どうするか?

とりあえず、電話番号が載っているのだから、そのリストの上から順番に電話をかけていくことにした。