金正恩狙いは平和条約の締結と在韓米軍の撤退。 | ふじくまさんのブログ

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あぜ道・けもの道は歩いても人の道は踏み外すな!

南北首脳会談、米朝首脳会談の開催がほぼ決まった。

北朝鮮に対する経済制裁が効いてきて北朝鮮が軟化したと見る向きもあるが、私はそうは思わない。

私は金正恩の計画通りに進んでると見た方が良いと思う。

 

1950年6月25日、金日成・北朝鮮が突如南下し朝鮮戦争が勃発。

そして約3年後の

1953年7月27日休戦協定に署名し、停戦となった。

では、休戦協定に署名したのはどこか?

この休戦協定、正式名称が「朝鮮における軍事休戦に関する一方国際連合軍司令部総司令部と他方朝鮮人民軍最高司令官および中国人民志願軍司令員との間の協定」

つまり北朝鮮と国連軍(実質アメリカ軍)との間で結ばれた協定であるということなんですね。

この朝鮮戦争を完全に終結するには平和条約を結ぶ必要がある。当然これも北朝鮮とアメリカとの間で結ぶ必要がある。

だから北朝鮮はずっとアメリカとの対話に拘り続けたということ。

 

ただし休戦協定には署名・発効してから3ヶ月以内に朝鮮半島から外国軍は撤退するという項目がある。

しかしアメリカは韓国と米韓相互防衛条約を1953年10月1日に結び韓国に米軍を駐留させたんですね。

これは、もし朝鮮半島から外国軍が撤退した後、北が再び南進してきた場合、現在の韓国の兵力では防げないということで米韓が軍事同盟を結んだということ。

つまり在韓米軍が入る限り平和条約は結べないということ。

 

今回、北は朝鮮半島非核化を明言した。朝鮮半島にはもちろん北朝鮮だけではなく韓国も含まれるわけです。

要は核を保有する米軍が朝鮮半島にいれば半島の非核化にはならないじゃないか?ということ。

もうひとつ重要な明言をした。韓国に対し核やミサイル等の通常兵器を使用しないということ。

これはつまり、韓国に対し南進の意思はありませんよということ。

南進しないなら韓国に米軍を駐留させる意味はもう無いでしょ?ということ。

後はトランプ大統領が在韓米軍を撤退させるかどうか?そこがポイント。

もし、金正恩が在韓米軍を撤退させることに成功したら米朝のチキンレース、北朝鮮の大勝利ということになるね。

 

ここまで書くと、なんか金正恩が正しいんじゃないかとの誤解を受けそうだが、少なくとも、ここまでは金正恩の予定通りに進んでるはず。

ただ、これが日本にとって良い結果になるかというのは、また別問題なんですよね。