米のトランプ大統領は選挙中からイスラエルのアメリカ大使館をエルサレムに移すと主張してきた。
大使館というのは通常、国の首都に置く物。国際的に認知されているイスラエルの首都はテルアビブ。しかし、イスラエルはエルサレムを首都だと主張。
パレスチナ自治政府もエルサレムが首都だと主張。
アメリカが大使館をエルサレムに移すのか?決断は今年の5月下旬。
もし、イスラエルのアメリカ大使館をエルサレムに移したらどうなるか?
イスラムの反米感情を煽り中東戦争勃発の引き金になるというのが一般的な見方。
だから歴代のアメリカ大統領もこれだけはしなかった。
トランプ大統領はどうするか?娘婿はユダヤ人で彼が政権の中枢にいる。
この娘婿の主張をトランプ大統領が取り入れればエルサレム移設を決断するかもしれない。
もちろん、他の側近は反対するだろうけど。
一方、朝鮮半島に目を向けると、朴クネが大統領を罷免されたことにより、5月9日に大統領選挙が行われる。
現在の状況から見て親北朝鮮、反米反日の大統領が誕生する可能性が非常に高い。
親北派の大統領誕生で北朝鮮への制裁が緩められる。所謂、太陽政策。
更に、もし中東戦争が勃発するなら、北は中東のイスラム諸国に武器輸出で外貨を稼げる。
北朝鮮は完全に息を吹き返す。
ここで、金正恩の立場になって考えてみた場合、北はどうするか?
韓国で親北派の大統領が誕生するとなると。
まず、韓国の親大統領を北に招待。南北トップ会談をする。
そこで人道的支援の要求と在韓米軍の撤退を要求する。
同時に南北統一についての協議を行う。
南北を統一し朝鮮民族で一つの国を作るんだから在韓米軍なんか必要ないだろうっていう話ですね。
そこにトランプ大統領がイスラエル大使館をエルサレムに移転することを決定したことにより中東戦争が勃発したら。
当然、アメリカはイスラエルに肩入れする。
この戦争が短期間で終結せず長期化しそうだとなれば、もし、この時点で在韓米軍が撤退していれば北朝鮮にとっては南進する千載一遇のチャンスになる。
また、アメリカも中東と朝鮮半島同時に戦える力があるか言えば疑問が生じる。
もし、イスラエルと韓国両方失えば、トランプは史上最悪の大統領として名を残してしまう。なら、二兎を追うものは一兎も得ず。イスラエルと韓国どちらかを選ぶとなれば当然アメリカはイスラエルを選ぶ。
まあ南進しなくても南北のトップ会談により統一が合意されればどうなるか?
金正恩は統一韓国の国王となる。国王は世襲制。
新韓国の大統領はそのまま大統領として任期を勤める。
暫定的に国家元首が二人存在することになる。
議会はどうするか、北と南の議会をそのまま一つに合わせる。
北も南も一院制。南は議員定数が300。北は687。
北院南院の二院制にするという考え方もあるが。
民主主義的に多数決を取れば北の主張が全て通ることになる。
これで晴れて、金正恩による平和的手法による南北統一が果たされることになる。
まあこれは北朝鮮にとって物事全てがうまくいった場合のパターン。
実際はこんな都合良くはいかないだろうけど。
どっちにしろ5月以降は中東と朝鮮半島に要注意ということですね。