自分の経験や知人から伝え聞く話、それに書籍や雑誌を通して、いくつかの小売店の内情を知るにつけ、業績の良い小売店には共通点があるのではないかと感じています。
それは「優良な小売業のトップは商品戦略に深く関わっている」ということ。
社長自らが、バイヤーや商品部マネージャーレベルの商品開発会議に出席したり(バルス社長)、
商品戦略や販売方法の意図について知りたい時に直接バイヤーに話しかけたり(聞いた話)、
新店オープン前日に売場の隅々までチェックして会社の方針やコンセプトに合わないところは徹夜してでも直させる(ヨドバシカメラ社長)、
通販カタログの入稿直前に全ページチェックしそぐわない箇所は即修正(聞いた話)、
良品計画の社長に至っては、バイヤー出身で自らヒット商品をバンバン排出してこられた方。
決してワンマンではなく、トップが商品部やマーケティングの仕事に深く関わることは、成功する小売業のひとつのポイントなのではないかと思います。
そうではない例、つまり経営に一生懸命だけれど商品への関心がなんか薄いという経営者も、いくつも見たり聞いたりしてきているので・・・。
そう考えると、「経営」と「商売」は別だということかな。
これ、今後もっとロジカルに追及してみたいテーマです。
・・・かといって、その逆に優秀なバイヤーが優秀な経営者になりうるかというと、決してそうではないと思いますが(-。-;)