こんばんは、FujiNextNetです。
今回は掲題のお話
編集後にフレームレートの変更の仕方(設定し忘れていた時の対処法)
安定しないフレームレートの書出(VFR = 可変フレームレート)
iPhone撮影のFPS自動調整
のお話になります。
ちょくちょく友だちから質問を受ける問題
「DaVinciは編集後にフレームレートって変更できないの?」
これについて話しを進めていきます。
DaVinciはクリップを取り入れた後から
プロジェクト設定でのフレームレートの変更ができない
という仕様になっています。
それなので、クリップを入れる前に
プロジェクト設定よりフレームレートを先に設定しておくと良いですね。
しかし、そうは言っても人間ですので設定し忘れることもあります。
もしフレームレートの設定をし忘れていて編集を進めて
いざ!書き出そう!と、デリバーに行って書き出そうとしても
目的のフレームレートが選択できず
プロジェクト設定を見ると設定変更をしておらず
尚且つ、プロジェクト設定で固定されて変更ができない・・・
かなり焦ることでしょう・・・。
しかし問題ありません。
これから話す方法で この問題は解決です。
実験してみましょう。
今回実験で使うのは「IMG_0869.MOV」というファイルになります。
MediaInfoで内容を確認してみましょう
ここでは余分な情報は割愛して・・・
30.000fpsとなっています。
DaVinci Resolveの設定を確認してみましょう。
ががーん
24 フレーム秒になっていて、変更できないようになっている
デリバーに行っても
プルダウンならあるけど、30pに変更できない・・・
ここまでが上記に話した内容ですね。
初めに設定し忘れていた!!!
どうしよう!
編集していた今までの「〜時間」・・・いやその前に
100%同じ編集なんてできないよ・・・
このような大きな落とし穴に落ちてしまうような
気持ちになるでしょう。
しかし問題ありません。
新規のタイムラインを作ることによって解決です。(⌘ + N)
新規タイムラインの左下の「カスタム設定を使用」が貴方のドラえもんです。
大丈夫だよ!〜くん(ちゃん)と、元気いっぱいに言ってくれている感覚になるでしょう。
そうしましたら、フォーマットにいきます
フォーマット内のフレーム秒の24を目的のフレームレートに変更!
そして作成!
タイムラインの名前は・・・30fps!!!!!!!!!!
そして、24fpsのタイムライン上の作業クリップを全て選択してコピー!
30fps!!!!!!!!!!のタイムラインを開きペースト!
プロジェクトの設定は・・・
相変わらずの無情な24フレーム/秒
だがしかし・・・デリバーに行きますと・・・
見事、フレームレートが30になっています。
これで、
フレームレートを変更する方法
という問題は解決されました!
また、映像は変更しておらず
映像とは関係のない音声を編集していたという場合は
オーディオのみを書き出して
改めてプロジェクトを作って、
フレームレートを30fpsにして
動画に音声をくっつければ良いでしょう。
さて、この素材IMG_0869.MOVはiPhone11で撮影されており
しかもFPS自動調整がされており
フレームレートが安定しておりません(VFR = 可変フレームレート)
因みにFPS自動調整とは・・・
簡単に言いますと
iPhoneさんが考えて
ここは暗いからフレームレート落として23fpsで撮影
ここは30fpsで撮影しよう
などと自動的に計算して撮影してくれる機能のことです。
そして計算すると今回は27.025fpsという
自由なフレームレートになります。
更に因みにiPhoneの設定ですが
「設定」→「カメラ」→「ビデオ撮影」→「FPSの自動調整」
より「off」にすることが可能です。
24fpsや30fpsなど「CFR = 固定フレームレート」にしておけば
映像ソフトでの書き出し等が楽になります。
話は戻しまして、このVFR問題への対応は・・・
タイムラインの該当するクリップを選択して
右上付近にある、インスペクタを選択して対処します。
インスペクタの下の方にある
リタイム処理・動きの推定
この2つの項目を変更していきます。
リタイム処理 ➡︎ オプティカルフロー
動きの推定 ➡️ (有料版の方は)スピードワープ
(Resolveの方は)高品質(画質優先)
もう1度
リタイム処理 ➡︎ オプティカルフロー
動きの推定 ➡️ (有料版の方は)スピードワープ
(Resolveの方は)高品質(画質優先)
で、対応しましょう。
細かいことを簡単に若干話しますと
ソフトが考えてフリーズフレームではないコマを作成してくれる
ということの設定になります。
スピードワープは、1~2(1・1.5・2)フレで進んでいく
高品質(画質優先)は、7〜8(7・7.5・8)フレで進んでいく
このことからも動きの推定の両者を比較しますと
スピードワープの方が品質的に優れています。
対処しきれないものもあります。
しかし、この方法が楽だと考えられます。
「Resolveにもスローワープあるじゃん!」
という声が聞こえてきますが、やめましょう。
DaVinciの文字や点々が画面全体に美しく入り込みます。
書き出した後に、今までの時間は何だったのだ
という
素晴らしいDaVinciResolveにも自分にも
一種の後悔が湧き上がると考えられます。
スローワープを使いたい場合は
しっかりとソフトを購入しましょう!
BlackMagic DesignはDaVinciResolveは
無償版ですが、本当に有り難いソフトです。
はい、そしてこのように設定しての
何よりもの問題はレンダリングの時間が超絶的に増します。
PCやMacのスペックにもよりますが、
私の今回の実験に使ったiMac2017
(因みにストレージの種類はSSD)
の場合ですと
今回の実験でどれくらい掛かるかな?と確認してみたところ・・・
素材の尺は1時間10分内で
オプティカルフローの場合・・・22時間くらい?
高画質(画質優先)の場合・・・4時間半くらい?
という推定タイムでした。
ぐはっ・・・・
レンダリングの時間が編集よりも圧倒的に長い・・・
スペシャルなMacやPCが欲しくなりますね。
それですので
フリーズフレームが入っても問題ない!
映像がコマ飛びしても問題ない!
カクついても全く問題ない!
ですとか
編集する必要はない!
iPhoneから直接アップ!
などの場合でない限りは
先に話したFPS自動調整をoffに設定しておくことが
この場合の問題点の1番の良い効率になりますね。
撮影大事です・・・
映像編集などをする場合は
CFR(固定フレームレート)素材であることが良い!
ということになります。
無料エンコーダーのHand Brakeなどで
対応する方法などもありますが
この方法と比べるとかなり映像が劣化します。
(Hand Brakeがmov書き出し出来れば良いでしょうけど)
他にも、色々な研究をしていく中で
より良い案があれば追記していきます。
以上になります。
今回はこんなところで。