こんにちは!
悩める社長夫人のための相談室
平山美代子です。

<本日の悩み> 家族経営
●主人(次期の社長)がだらしなくて困っています。
(30代の社長夫人)
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義理の両親が経営している会社に嫁ぎ10年になります。
会社では事務の仕事を手伝っています。
困っていることは、主人がだらしないことです。
会社と自宅が一緒のせいか、仕事とプライベートの切り替えが
できていなく、仕事中も携帯でゲームをしたりしているようです。
退社時の会社の電気もつけっぱなしが毎日です。
従業員もそれは知っていて、主人へそれとなく注意するのですが、
一向に直らずにいます。直らないのは私の責任だと、義理の両親からも
いろいろ言われて本当にうんざりしています。
どうしたら、直してもらえるんでしょうか。
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<私の意見としては・・>
そうですか。毎日、子供さんとご主人と、手がかかって大変ですね。
きっとあなたとご両親に甘えているんでしょう。
自分が仕事をしないでいる時間が、どれくらいのコストがかかっているのか
考えたことがないのかもしれません。
また、ご主人は、ご両親から経営状態などのお金の話を聞いていないのかも知れませんよ。
当てにされていない、跡継ぎなのに申し訳ない、と自信をなくしている一方で
どうしたらいいのか、わからないでいるかも知れません。
家と会社が一緒なのも尚更の原因でもあるかな。
相手を変えることはとても労力を要するので
自分が変わってみて、相手の反応と変化を観察してみてはどうですか?
夫育てです。

お金に絡むことをあなたが最初に把握し、
次に夫に知らせるのがベストだと思います。
また、夫への注意の仕方もひと工夫するなどしてくださいね。
■夫への注意の仕方
自信をなくしている場合は、夫を認めるところから入ってください。
「確かにそうですね」とか。
そして、意見がある時は、まず一旦認めてから。
「確かにそうですね、社長。私の意見としては・・・こうなんですが、どうでしょうか?」
認めてもらっていると誰でも安心しますから、心も開きやすくなります。
安心すると自信がついてきますから、劣等感もそのうちなくなります。
■お金の動きを知ることが一番
以前、こちらにも書きました が、会社に出始めの頃、
私もやっぱりなんとなくのお手伝い感覚でした。
夫への不満も出ましたよ。

それが、あるときからガラリと意識が変わって不満も出なくなりました。
不満を言ってるところではない、というのが本当にところかな。
なにがきっかけかというと、前にも言いましたがお金に関することを知ったからです。
夫にやれ!と言われたのではなく、簿記に興味があったので
自ら選んで決算書をめくりました。
みなさん、決算書を敬遠されている方がいると思うんですが、どうでしょう。
自分たちの会社ですから、決算書を見ることは別に悪くもない。
いま、思い出しましたが、お嫁さんが決算書を
・見れる状態なんだけど、見ていない
・見れる状態ではないから、見ていない(義父母が社長などをしていて)
こんな状況の人が多いようです。
見ていない状態にある人は一度、見せてもらったらいいと思います。
よく聞くのが、義父母がやってる会社などは経理をお嫁さんに任せてもらえない、現実。
しかし、将来の為に絶対に必要になってくること。
簿記など知らなくても今から中身を見ているのと、見ていないのと、
その後の意識が全く異なりますから、小口現金などでもいいですし、
義母にその時だけおべっかつかってもいいですから
絶対に見ておくべき

そして、会計士から聞きましたが、現金処理がきちんとしている会社は、
いい会社と判断されるようです。
話を戻しますが、決算書ですね。
これが、学校の簿記の時間のような練習問題ではなくて
実際に起こっているナマの状態ですから、
どんなかんじなんだろう!といったワクワク感でめくっていました。
通帳もそのあたりからチェックするようになりました。
通帳は、義姉が管理していましたので
これまでちゃんと見たことはなかったのですが
買掛金の支払いの場合、前月と同じ取引でも請求額が違うなど
取引先別のエクセル台帳を作り、一枚一枚、一円一円、
前月と何が違うのか、数字間違いがないかどうか毎日チェック。
毎月の月次決算書が会計事務所から送られてきたあと
会計事務所へ一旦渡した取引伝票を返してもらい
会計士がチェックした伝票を、再度、自分がチェックするんです。
会計士へ渡す前と、渡した後の2回チェックしてたんですよ。
なぜか?
どんな取引がどのように仕訳され、
どのような科目に宛てがわれ
どのような数字になり
どのような結果になるのか
細かくチェックするためです。
見返していて、わからないところは担当の会計士にいちいち電話をかけて
納得するまで聞いていました。
夫が興した会社ではあるけれども、妻となって一緒に働きだした
私の自分たちの会社はどんな動きになっているんだろう、という関心がありました。
そして、お金の動きがわかってくると
意識がとてつもなく引き締まる。

目付きが鋭い人ってみたことありませんか?
目付きが悪いとかでなくてね。
会社がうまくいっている経営者の方はたいてい目付きが鋭いですよ。

まずは、ご主人さまに自信をもたせるように動いてみてくださいね。