永遠に続くと思われた
濃厚で 深い
紫の空に
恐れ
おののいていたのです

全身全霊が
ざわざわしていたのです

それは
本当に 本当に
ずいぶん長い間のことでした


ところが 

その空に
突如に亀裂が走り

 

まばゆい光が
あふれだして

紫の闇が
夜明け前であったことを
知りました



 

天使が ダンスでも しているのかしら

色彩鮮やかな光が
くるくる
回り始めて

炎天下のアイスクリームみたいに
するりんと
ざわざわが溶け
流れきった瞬間に



 

私は 自分が
神聖な存在であることを




思い出したのです