今日、住宅の撮影で行った先。
まだ心地良い木の香りが漂う新築の家。
「う~ん、良い家だなぁ。。。
今日も良い撮影が出来そうだ。」
撮影は順調に進み、無事に終了。
なかなかの出来であろう。
さて、帰るか。と、いう時に担当者との会話で、
「この辺りって、大震災の時の被災地で、かなり大きな被害があった所なんだよ…。」
ニュースなんかで度々流れていたのはこの辺だよ…、と。
千葉県我孫子市。
僕自身、少なかれ震災の被災地は東北だと、なかば関東の被災地の事を忘れかけていた…。
周辺を少し散策して驚いた!
まだまだ蟻地獄の巣に落ちかけているような、信じられない角度で傾いている家がそのまま沢山残っている…。
まるで昔見た、目の錯覚を利用した坂道にナナメに建築されたどこかの国の住宅のようである…。
道路は車道の路面こそ直されているが、歩道や縁石、道路沿いの壁などはまだ震災直後のまま、海のように波うっている。
自転車は車道を走らざるを得ないだろう。
自分が何事も無ければ災いの記憶は心から薄くなっていく。
今一度、日本人である以上、昨年の震災のことは東北、原発に限らず、細かく思い出すようにしよう。
今日もまだ、困っている人々が大勢いる。
p.s.
震災に関する写真はアップしません。僕の小さなポリシーです。
面白半分に震災の写真を、自己満足の為に芸術と謳い、さも自分が一番良い震災の写真を撮った!と自慢する写真家達に辟易します。
震災は面白くありません。
芸術的でもありません。
記録はもう十分なはずです。
記録より、記憶の方がよほど大切。。。
Dice-ket