母なる大河、ガンジス河。
ヒンドゥー語では「ガンガー」。
インド人の多くがヒンドゥー教徒で、一日の始まりに沐浴を行います。
沐浴する事で罪を流し功徳を得ると信じられており、なかでもガンガーには多くの聖地が集まっています。
有名な沐浴のシーンはほとんどガンガー沿いの聖地、「ワラーナシー」で写されたもの。
もちろん沐浴自体は頭から水をかぶる行為なので、国中、あちこちの川や貯水池などで行われています。
沐浴する時間は、日の出頃から1~2時間位がピークですね。
でもインドでも冬は結構寒いんですよ。
この時も僕は長袖シャツにジャンバー着てましたので…。
ワラーナシー、いろんな呼び方があって、「ヴァラーナスィー」、「ヴァラナシ」、「ベナレス」。
ヒンドゥ教や仏教の、非常に有名で重要な聖地です。
ワラーナシーで死んだ人は輪廻から解脱できると信じられており、この地のガンガー沿いでひたすら死を待つ人も多くいます。
沐浴が出来る場所は水面に向かって階段状になっている所が多く、「ガート」と呼ばれます。
ワラーナシーには沢山のガートがあるのですが、その中に「マニカルニカー・ガート」というガートがあります。
ここは沐浴の場所と言うよりは火葬場になっており、この地で死を迎えた人の火葬をします。
日本の近代的な火葬場とは違い、薪の上に屍を置き、青空のもと火葬するのです。
火葬場は撮影が禁止されており、残念ながらここで紹介する事はできません。
しかし僕が行った時も、ガンガーに浸された遺体を荼毘に付している所でした。
遺灰はガンガーに流されますが、火葬に必要なお金の無い人や、赤ん坊、妊婦、蛇に噛まれて死んだ人はそのままガンガーに流されます。
それが噂の水葬なんですね。
宗教や思想、文化などと言う物は、それぞれの地域や人間によって異なる物。
決して自らの主張を強要するものではありません。
仏教に近いヒンドゥー教は死者を火葬にしますが、イスラム教やキリスト教ではこれを良しとはしません。
しかし我々は埋葬を否定する事は出来ないのです。
最近世間を賑わしている鯨やイルカの反捕団体。
騒ぐのは勝手ですが、文化や個人を傷つけるのは差別です。
歴史や文化が少ないお国柄だからと言って、こういう暴挙が許される時代ではありません。
僕には単なるアジア人に対する人種差別にしか見えないのです…。
Dice-ket
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