
著者: 加藤 実秋
タイトル: インディゴの夜
第十回創元推理短編賞受賞作として「ミステリーズ!」誌に掲載された加藤実秋のデビュー作。『インディゴの夜』は、まさに痛快の一言に尽きる。
健康実用書のライターとして働く高原晶にはもう一つの顔があった。渋谷にあるホストクラブ<club indigo(クラブ インディゴ)〉のオーナーというものである。メインのターゲットは、二十代、OL、学生、フリーターといった女性たち。彼女は同業の編集者、塩谷とともにクラブの共同経営に乗り出した。
「なんでホストクラブって店も従業員もワンパターンなの?もっとバリエーションがあってもいいじゃない」
「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに。そしたら、行きたい女の子大勢いるよ」
店は軌道にのり、着実に客足を増やしていった。
来年には青山か麻布あたりに二号店を出そうかといったその矢先…。
上客のひとり、古川まどか謎の死を遂げたのである。