鳩メモ(アニメ『Yes!プリキュア5』) | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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■第14話「悩める生徒会長かれん」
 
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 サンクルミエール学園の理事長の胸に、鳩の記章がついている。
 
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 おタカさん(サンクルミエール学園のカフェテリアに勤めている中年女性)の胸に、鳩の記章がついている。
 
*理事長とおタカさんが同一人物であることが示される本話(第14話)のみ取り上げる。各話においても、理事長やおタカさんの胸に、この鳩の記章がついている。
 
*この鳩の記章は、ジョン・グレン監督の映画『007 ユア・アイズ・オンリー』のオマージュかもしれない。
 『007 ユア・アイズ・オンリー』には、鳩の記章をつけた登場人物が何人か出てくるのだが、彼らは第2次世界大戦中に同じ組織に所属していて、その共通の出自を示すアイテムとして、これを身につけている(多分)
 つまり、鳩の記章というアイテムは、『Yes!プリキュア5』の理事長とおタカさんに、何らかの共通性があることを示す手がかりとして、うってつけなのだ(映画の教養があれば、『007』くらい見ているのは当然なので、鳩の記章を見ただけでピンとくる仕かけになっている?)
 
 
■第22話「ミルクの家出で大騒ぎ!」
 
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 アクセサリーショップ「ナッツハウス」の上空に、15羽の白鳩が飛んでいる。
 
 
■第32話「りんちゃんのハッピーウェディング」
 
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 プリキュアたちが理想の結婚式を妄想する。
 ミルクもこれに混じり、新郎のココとオープンカーに乗って、みんなから祝福されている場面を脳裏に浮かべる。
 
*ミルクの妄想の中に白鳩が登場する。
 
 
■第36話「目指せ完走! マラソン大会」
 
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 ナイトメア(プリキュアの敵対組織)のガマオが、公園のベンチに腰かけている。
「ああ、腹減った」
 ガマオのうつろな瞳の先に、10羽の鳩が飛んでゆく。
 
 
■第37話「ココのヘルシー大作戦!」
 
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 ダイエット中のココが、みんなには内緒で公園にやってくる。
 バッグの中に隠したシュークリームを食べるために……。
 しかし、バッグを開けてびっくり、ミルクが中で眠っていて、ココが隠したシュークリームは、とっくに処理されていた(ミルクが先回りして、平らげてしまう)

*この公園のシーンで、8羽の白鳩が空を飛ぶ。
 
 
■第43話「こまちの決意とナッツの未来」
 
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 ドリームコレット(ピンキー〔妖精〕が収まる箱。55のピンキーを集めると願いがかなう)を奪うために、何度となくプリキュアと戦っているハデーニャ(ナイトメアの女性幹部)
 しかし、毎度うまくいかないことから、ハデーニャは公園のベンチにもたれかかって思い悩む。
 このとき、彼女の近くに、たくさんのドバトがたむろしていたが、
「ゴウゴウ」
 という、おかしな鳴き声をハデーニャは耳にする。
 不思議に思ったハデーニャが体を起こすと、ピンキー(妖精)が鳩につつかれて、
「ゴウゴウ」
 と、鳴いている。
 ハデーニャは、
「運が向いてきたね」
 と、言って、ニヤリと笑う。
 
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 パルミエ王国(妖精の国)の復活を目指して、プリキュアたちは戦っている。
 しかし、この願いがかなうと、ココとナッツの2人の王子は、パルミエ王国に帰らなければならない。
 ナッツに恋する、キュアミントの秋元こまち(あきもとこまち)は、現在、執筆中の小説のラストが思いつかずに、もがき苦しむ。なぜなら、この小説は、ナッツに恋する自分自身をモチーフにしているからだ。
 ナッツと離れ離れになる運命を受け入れられずに、小説のラストをどうしても決められない。
 そんな、こまちのことを見かねた、キュアアクアの水無月かれん(みなづきかれん)が、
「どう、調子は?」
 と、声をかける。
 こまちは、苦しそうに、こう答える。
「最初のうちは熱に浮かされてるようだった。何か表現したいって気持ちでいっぱいで、抑えられなくて……。でも、書き進めていくうちに、だんだん……書くんじゃなかった……」
「こまち……」
「夢はかなえてあげたい。自分にできることは何でもしてあげたい。それが彼のためなら……」
「彼?」
「あっ、えっと、あの、小説の話。だけど、その夢がかなったとき、その人は遠いところへ旅立ってしまう。手の届かないくらい、遠いところへ(*このせりふとともに、空を飛んでゆく1羽の鳩が画面に映る。夕日を浴びて、鳩の体色が薄茶色になっているが、これは意図的に、ナッツの浅黒い肌に近づけているものと思われる)。そんなこと、始めから分かっていたことなのに、どうしていいか分からないの。自分がどうしていいか。ラストシーンなんて、こなければいいのに」
「ラストシーンがどうなるか、私には分からないけど、それは、こまち次第じゃないかな。そんな気がする。こまちが変われば、ラストも変わる」
 こまちがハッとして顔を上げる。
 フフッと、かれんは笑って、
「小説の話」
 と、言う。
 
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 公園のベンチに腰かけて、落ち込んでいる、こまち。
「みんな心配してたぞ。俺にできることがあれば、何でも力になる」
 そこにナッツがやってきて、こまちに声をかける。
 こまちは、ナッツの顔を直視することができずに、目を大きく見開いて動揺する。
「あ、ありがとう。でも、今度ばかりは……」
「そうか、まあ、気が向いたらでいい。声かけてくれ。いつでも相談に乗る」
 このナッツのせりふの直後、たむろしていたドバトたちが、一斉に飛び立つ。
 
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 図書館にて、かれんがこまちに話しかける。
「こまち。どう、調子は?」
 かれんはそう言うと、机の上に原稿用紙がないことに気がつく。
「今日は原稿用紙ないのね」
「ええっ、当分はいいかなって。今日は特に本の整理も多いし」
「そう……」
「でも、大丈夫よ。心配しないで」
「えっ?」(このかれんのリアクションの直後、例の薄茶色の鳩が空を飛んでゆく)
「きっと見つけてみせるから。私なりのラストシーンを」