動画『未来ラジオラジオ 第10回【ゲスト:りょーちん(ANAGRAM)】』の視聴メモ | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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未来ラジオラジオ 第10回【ゲスト:りょーちん(ANAGRAM)】

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*以下、「2061年のクソ童貞」という題に寄せられた、ある聴者(キミデオナニシ氏)の意見(いろんな意味で、スゲーと思う)


 2061年、童貞は、仮想と現実の境界が曖昧になった未来では貴重な存在である。
 2030年には、バーチャル・リアリティーの技術を駆使した仮想セックス――自立型AIラブドールの技術が確立され、成人した男女のみが利用できるようになるが、衛生面・性犯罪防止上の観点から、現実世界でのセックスが禁止となる法令が2040年をめどに施行されてしまうことが決定した。
 2050年代には、自立型AIラブドールが大量生産され、仮想現実でのセックスを専門におこなう風俗店が台頭し、風俗産業の単価が急落し、誰もが手軽に性行為をおこなえる世界になった。子供を作りたい夫婦は、対外受精しか手段がなくなり、性病や強制わいせつが根絶した以外にも、望まない妊娠、結婚する前に妊娠、妊娠発覚後に腹パンといったリスクもなくなった。
 そんな中、ついに童貞の概念が変わる。
 法律でセックスが禁止された世界では、未成年は性行為自体が禁止のため、童貞という概念自体がなくなり、成人を迎えた男性はVR仮想セックスやラブドールを使用した性行為をおこなった場合、童貞卒業となるのだ。
 まさに童貞革命である。
 しかし、そんな素晴らしき世界にも、童貞はわずかながら存在する。それは現実世界性行為禁止法施行以前に成人を迎えた後、意地になって仮想セックスもおこなわず、ラブドールも使ってこなかったやつらである。
 やつらは口をそろえて言う。
「昔はよかった、最近の若い連中は」
 やつらに対し、人々は言う。
「これだから童貞は」
 そんな老害クソ童貞どもは、今以上に女性たちから虐げられるだけでなく、2061年の独裁政治の指導者――小泉進次郎氏(80歳)主導のもと、迫害を受け、虐殺されてしまうのである。ただでさえ貴重な存在となった絶滅危惧種の童貞がますます数を減らしてしまう。そんな残酷な未来が待っているのだ。
 われわれ今の世代の童貞たちは、手をこまねいているだけなのか?
 否!
 全力で童貞を卒業してみせようではないか。
 手当たり次第に女の子に声をかけまくってお持ち帰りしてやろうではないか。進学以来、疎遠になっていたあの子を落としてやろうではないか。社会人になって以来、顔を合わせていないあの子をホテルに誘ってやろうではないか。われわれ、ゆとり童貞は、やってみせようではないか。
 セックスを!
 早漏だろうが包茎だろうが卒業することに意味があるのだ。われわれ、童貞に待ち受ける残酷な運命に全力であらがっていこうではないか。
 以上。
 

*キミデオナニシ氏は、2018年9月に結婚するという。
 それなのに、この達人の意見。
 脱帽せざるを得ない。
 ちなみに、このラジオに寄せられた他の意見も、どれも素晴らしくて、妙な感銘を受けた。
 オタクに童貞問題を語らせると、どうして、こんなに面白いことが言えたり、突飛な発想が出てきたりするのか。そして、童貞問題について、なぜ、男たちは、ふざけながらも超真剣に語れるのか。
 疑問と興味が尽きない。