『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦。集英社)を読んで学んだこと | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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・第3巻(第1部)の「恐怖を我が物とせよの巻」
 ツェペリが物事の考え方についてジョジョに語る。
 
「ジョジョ…
これは大事な
物の考え方
じゃぞ!
 
「もし自分が
敵なら」と
相手の立場に
身をおく
思考!」
 
 
・第27巻(第3部)の「DIOの世界 その2」
 DIOが安心についてポルナレフに語る。
 
「ポルナレフ
 
人間は
何のために
生きるのか
考えたことが
あるかね?
 
「人間は誰でも
不安や恐怖を
克服して安心を
得るために生きる」
 
名声を手に入れたり
人を支配したり
金もうけをするのも安心するためだ
結婚したり 友人をつくったり
するのも安心するためだ
人のために役立つだとか
愛と平和のためにだとか
すべて自分を安心させるためだ
安心を求める事こそ人間の目的だ
 
そこでだ……
わたしに
仕えることに
何の不安感があるのだ?
わたしに仕えるだけで
他の全ての安心が
簡単に手に入るぞ
 
今のおまえのように
死を覚悟してまで
わたしに挑戦
することのほうが
不安ではないかね
 
おまえはすぐれた
スタンド使いだ…
殺すのはおしい
ジョースターたちの仲間を
やめて わたしに
永遠に仕えないか?
 
永遠の
安心感を
与えてやろう」
 
 
・第48巻(第5部)の「塀の中のギャングに会え その2」
 ポルポが信頼についてジョルノに語る。
 
「フラーという
17世紀の
神学者が
言った……
 
『見えないところで
友人の事を
良く言ってる人こそ
信頼できる』」
 
 
・第49巻(第5部)の「ギャング入門 その6」
 ポルポが侮辱についてジョルノに語る。
 
「この世で最も
大切な事は
『信頼』で
あるのなら
 
最も忌むべき事は
『侮辱』する事と
考えている
 
いいかね
…………
信頼を侮辱する
………とは
その人物の名誉を傷つける
だけでなく 人生や生活を
抜きさしならない状況に
追いこんでしまう事だ
 
われわれは 金や利益のため
あるいは劇場やバスの席を
取られたからといって
人と争ったり
命を賭けたりは
しない
 
争いは
実にくだらん
バカのする
事だ
 
だが!
「侮辱する」という
行為に対しては
命を賭ける
 
殺人も 神は
許してくれると
思っている!」
 
 
・第54巻(第5部)の「ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅 『OA-DISC』をゲットせよ!」
 174ページの記述。
 
気持ちの小さい者ほど
異常な行動をする
 
 
・第59巻(第5部)の「今にも落ちて来そうな空の下で」
 警官が意志についてアバッキオに語る。
 
「そうだな…
わたしは
「結果」だけを
求めてはいない
 
「結果」だけを
求めていると
人は近道をしたがる
ものだ……………
近道した時
真実を見失う
かもしれない
 
やる気も
しだいに
失せていく
 
大切なのは
『真実に向かおうとする
意志』だと思っている
 
向かおうとする意志さえあれば
たとえ今回は犯人が逃げたと
しても
いつかはたどり着くだろう?
向かっているわけだからな
…………… 違うかい?」
 
 
・第61巻(第5部)の「『グリーン・ディ』と『オアシス』 その11」
 ある中世の修道士がコロッセオを見たときに発した言葉。
 
コロッセオが存在する限り ローマは不滅だ
コロッセオの倒れる時 ローマも滅びる
そして それは世界の終わる時である
(コロッセオを見た ある中世の修道士の言)
 
 
・第84巻(第7部)の「#20 ジャイロ・ツェペリの宿命 その1」
 グレゴリオ(ジャイロの父)が幸福についてジャイロに語る。
 
「人の幸福とは
家族の中にこそ
あるのだ
 
家族を守ることが
国を守ることにつながり
家族がバラバラに
なるという事は
先祖を…そして
未来の子孫を軽蔑
することにつながるのだ
 
それを
忘れるな」
 
 
・第88巻(第7部)の「#35 男の世界 その3」
 リンゴォが男の価値についてジャイロに語る。
 
「『社会的な価値観』
がある そして
『男の価値』がある
 
昔は一致していたが
その「2つ」は
現代では必ずしも
一致はしてない
 
「男」と「社会」は
かなりズレた価値観に
なっている………
だが「真の勝利への道」には
『男の価値』が必要だ…
おまえにも それがもう
見える筈だ…
 
レースを進んで
それを確認しろ
……
「光輝く道」を…」
 
 
・第90巻(第7部)の169ページ。
 解説文。
 
「無」から「有」は生まれない
という表現がよくされる。
 
――だが、それは
かつての話だ――――
 
現代の物理学では
まったくなにもない「無」
=「絶対真空」の中で、
 
「素粒子」という
超とてつもなく小さい粒子が
突然発生する事が証明されている。
 
そして
その「素粒子」はエネルギーに
変身、化ける事ができる。
 
エネルギーになって突然発生したり、
突然消えたりするそうなのだ。
 
「引力」とか「質量」も
これが原因らしい。
 
つまり「無」から「有」は生まれ、
「無」とは「可能性」の事だと
いうのだ。
 
この「素粒子」は
宇宙の彼方の
理論や話ではなく、
 
この地球上の日常でも
満ちあふれるように
行われている出来事だ。
 
 
・第92巻(第7部)の「#48 チューブラー・ベルズ その1」
 シュガー・マウンテンのせりふ。
 
「「全て」を
敢えて差し出した
者が
 
最後には
真の「全て」を得る」
 
 
・第96巻(第7部)の「#61 ボース・サイド・ナウ その2」
 ヴァレンタインが世界のルールについて、スカーレットに化けたルーシーに語る。
 
ヴァレンタイン
「たとえ話で
……………
 
君は この
テーブルに
座った時…
 
ナプキンが
目の前に
あるが…
 
君はどちら側の
ナプキンを
手に取る?
 
向かって
「左」か?
「右」か?
 
左側の
ナプキンかね?
 
それとも
右側の
ナプキンかね?」
 
ルーシー
「普通は
………
 
「左」
でしょうか」
 
ヴァレンタイン
「フム
 
…………
それも
「正解」だ…
 
だが この
「社会」においては
違う
 
「宇宙」に
おいてもと
言い換えて
いいだろう」
 
ルーシー
「………
宇宙?
 
?」
 
ヴァレンタイン
「正解は
「最初に取った者」に
従う
…だ
 
誰かが最初に
右のナプキンを
取ったら
全員が「右」を
取らざるを得ない
 
もし左なら
全員が左側の
ナプキンだ
そうせざるを得ない
 
これが「社会」だ
……………
土地の値段は一体
誰が最初に
決めている?
 
お金の価値を
最初に
決めている者が
いるはずだ
それは誰だ?
 
列車の
レールのサイズや
電気の規格は?
そして法令や法律は?
一体 誰が最初に
決めている?
 
民主主義だから
みんなで決めてるか?
それとも
自由競争か?
 
違うッ
!!
 
ナプキンを
取れる者が
決めている!
 
この世のルールとは
「右か左か」? このテーブルの
ように均衡している状態で
一度動いたら全員が
従わざるを得ない!
 
いつの時代
だろうと
………
 
この世は
このナプキンの
ように動いている
のだ」
 
 
・第99巻(第7部)の「#73 D4C その6」
 ヴァレンタインが恋愛についてルーシーに語る。
 
「男が女にひかれる
基準だが…
 
あるいは女が男に
ひかれる基準だが
………
 
「愛」だとか「愛してない」
だとか
「好き」だとか「嫌い」だとか
そんなんじゃあない
…………
 
「吉」であるか
どうかだ
 
自分にとって
その男が…
あるいは女が
「吉」であるかどうか
なのだ」
 
 
・第100巻(第7部)の「#78 D4C その11 ―ラブトレイン―」
 ヴァレンタインが世界のことわりについて語る。
 
「「陽」のあたる所
必ず「陰」があり…
幸福のある所
必ず反対側に
不幸な者がいる
…………
 
「幸せ」と「不幸」は
神の視点で見れば
プラスマイナス
「ゼロ」!」