原則
1、先輩から言われたことを全てメモし、家に帰ってからそのメモを何度も見て、完全に頭の中に入れる。
2、仕事を教えるのがうまい先輩、すなわち、論理的な説明ができる先輩を探し、その先輩に各種の疑問をぶつけたり、実技(実作業)を教えてもらったりして、作業のコツをつかむ。
3、この世の中に存在している大半の仕事は、誰にでもできる簡単な作業にすぎない、と思い、「この程度の仕事、俺にできないわけがない」と、あえてナメてかかる心意気を持つ。
解説
「1について」
とにかく、言われたことを全てメモし、家に帰ってから、じっくりとそのメモを見返して、仕事の要領を頭の中にたたき込む。
人間の記憶力など、たかが知れている。言われたことを忘れてしまって、あとで何度も聞き返すよりも、一度メモして記録を残し、その記録をもとに反復学習する方が効率がよい。
なお、現場で、メモばかり取ることに集中し過ぎて、見て覚える実技(実作業)を見逃してしまわないようにすること。実技(実作業)に関しては、見て覚えることを第一とし、メモは、その実技(実作業)ができるようになるためのコツや注意点などを取るだけでよい。
ビデオカメラやボイスレコーダーを使ってもよいのであれば、そういった機器を駆使して、仕事を記録してしまうのもよい。ビデオカメラやボイスレコーダーを作動させておけば、相対的にメモを取る量が減少するので、実技(実作業)の様子を見逃すことがなくなる。
「2について」
誰を師匠に選ぶのかが重要になる。新しいアルバイト先に入ったら、この職場のメンバーの中で、誰が一番、仕事を教えるのが上手なのか、見極めること。論理的に教えることができない先輩、重要なことと重要でないことの違いが分かっていない先輩、口数が少なくて説明不足になりがちな先輩などを相手にしてはならない。そういった、いまいちな先輩たちに質問をぶつけたり、実技(実作業)を習っても、一向にあなたの仕事のレベルは上がらない。
ちなみに、教えるのがうまい人は、その現場で最も口うるさい先輩であることが多い。なぜなら、その先輩が同僚に対して口うるさくあるためには、仕事の遂行能力が高い、という実績あってのことだからだ。仕事ができないくせに、同僚に口うるさく注意することなんてできない。
正直言って、嫌な相手ではあるのだが、逆にいえば、その人に認められてしまえば、その現場において、誰もが一目を置いてくれるアルバイターになれる。また、口うるさい人は、同僚に口うるさく注意するのが趣味みたいなところがあるから、どんどん質問してくる人間には、よく面倒を見てくれる傾向がある。キツイ言葉を浴びせられはするが、仕事を覚える、という目的達成のためには、必要不可欠な人といってもよい。
ちなみに、この2については、あなたが臆することなく、先輩に質問できることが前提になる。仕事を早く覚えるためには、先輩にしつこく質問することが大切だ。
必ず、これを実行すること。
「3について」
仕事に取りかかる前から、「こんな難しいことは俺にはできない」などと言って、諦めてしまうことがある。
非常によくない。
この世の中に存在している、ほとんどの仕事は、誰にでもできる簡単な作業にすぎない。間違いなく、そう断言できる。
やり方とコツを覚えさえすれば、できない仕事なんてない!
この精神的な余裕がないと、アルバイト先で緊張してしまって、できることもできなくなってしまうかもしれない。
「こんな仕事、片目つぶってやってもできるぜ」などと、あえてナメてかかる心意気が必要。
うそでもいいから、泰然と構えて、仕事をしてみよう。
前述した1と2を実行して、この3の精神的な落ち着きさえ持てれば、どんなアルバイト先でもあなたは歓迎される。時給アップだって見込める。
以上、フリーター野郎だった俺の意見。