とにかく俺は、前向きに答えを出す | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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・何だかわけの分からないうちに、俺はいつも、何らかの判断や選択をしている。
 甲乙つけ難い物事を、確たる理由もなく、甲乙をつけている(つけざるを得ない)
 慎重な人であれば、判断や選択を保留することもあるのだろう。しかし、無理にでも、答えを出さなければ、物事は何も動かないと俺は思っている。
 だから、間違っていてもいいし、よく分からなくてもいいから、とにかく俺は、前向きに答えを出す。

・何かの集まりがあると、あれもこれもといった感じで、みんなが懸念だけを語り合ってしまうことが多い。
 正直、いらいらする。
「こんな見通しでいいんじゃないの?」
 と、それらしい道筋を誰かが述べるだけで充分なのではないか。
 無計画にすぎるのも問題だが、ざっくりでいいときもある。
 特に、答えの出ないようなものは、それらしい見当をでっち上げて、それらしく納得した方が話が早い。細かいところを話し合ったり、考えたりしたって、どうせ時間の無駄になるだけなんだから。
 判断や選択を留保し続けて機を失するよりも、無理に判断・選択してミスする方が、同じ失敗であっても、「いい失敗」になる。