「練習は1日休むと自分に分かる。2日休むと仲間に分かる。3日休むとお客さまに分かる。」バレリーナ森下洋子さんの有名な言葉です。


僕は現役選手のときは360日練習していました。練習の休みは正月だけでした。辛いときもありましたが、一番苦しかったのは正月明けの練習です。体が鈍っていて思うように踊れない自分がイヤでした。今と違って当時は練習場などありませんから、スタジオで練習するのが当たり前でした。


引退して20年以上になりますが、現在も火曜土曜は練習すると決めています。会議とか余程のことがない限り休むことはありません。今日も休日でしたが、いつも通り9時半に家を出て10時から準備運動、10時半から1時間〜1時間半、全力で練習しました。まだまだ気付くこと、新しい感覚、昔習ったことが今になってわかることなどダンスは奥が深いです。そして練習が終わった後の時間がこれまた好きなんです。上手く踊れたあとは格別で、その余韻に浸りながら着替えをし、ランチしながら体を休めて午後の仕事や次の予定に備えていきます。


冒頭の森下さんの言葉をもう一度考えてみましょう。体調が悪くて休むこともあります。休むことも練習だとおっしゃりたいこともわかります。だからと言って毎日練習することなど無理だと突っ込むのは甚だ的外れです。森下さんが言いたいのはプロとしての覚悟なんです。自分が選んだバレエに人生の全てを賭けている。何もバレエスタジオにいるときだけが練習ではなく、森下さんはきっと舞台を見たり芝居を見たり様々な芸術に触れたり、バレエに役立つこと参考になることを日常生活で実践していたに違いありません。
僕はサラリーマンを辞めてプロになりました。他に特技はありませんので潰しはききません笑 その時に最低でもAクラスにはなって世界で戦いたいと覚悟を決めました。

「プロフェッショナル仕事の流儀」「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」には様々な覚悟を持った志しの高い人物が紹介されるので好きな番組です。
大河ドラマも好きです。


今日は「麒麟がくる」の総集編がありましたね。
戦国時代の大河ドラマは、明日の命もわからない武将たちの生き様を描いています。命の使い道を考えさせられます。コロナ禍でいろいろ考えさせられることも多く、今回はプロとしての覚悟をブログのテーマにしてみました。



藤本ソシアルダンススタジオYOKOHAMA・社交ダンス教室・横浜・馬車道