引きちぎられる筋肉
梅雨が明けて、七月も半ばを過ぎて、とうとう本格的な夏がやってきましたね
皆さんお元気ですか本院の本です
学生さんは終業式を迎え、世間にも夏休みな雰囲気が広まっているんじゃぁないでしょうか
皆さんは今年の夏をいかが過ごされるのでしょうか
海、山、温泉、違う国…
キャンプに、スポーツに、もしくはもっと別の何かに挑戦したり…
はたまた自宅でまったりなんて人もいたりして…
きっとこのブログを閲覧されている方々の分だけの、いろいろな過ごし方があるのでしょうね
僕自身は何か新しいことに挑戦したいなぁ、なぁんて…
閑話休題
以前ある患者さんに、こんな質問を受けました。
患「ねぇねぇ、もっちゃんよう」
私「なんでございんしょ」
患「筋肉痛と、そうでないものの見分け方って何よ」
その患者さんは主婦の方だったのですが、
なるほど確かに知らない人にはあんまりピンとこない話題かもしれません
ここを覗かれている方の中にも、今年何か新しいスポーツに挑戦される方もいるかもしれませんしね
今回はそういった旨の話題をお届けしましょう
まず筋肉とは
骨格筋は、細長い筋繊維とその細胞間を埋めて束ねる結合組織からなる。
筋繊維(筋線維とも)はそれぞれが一個の細胞で、筋細胞と呼ばれる。
筋細胞は多くの核を持っている多核細胞(合胞体)である。
筋繊維の集まりが筋束を構成し、筋束の集まりが骨格筋を構成する。
よく、わかりませんね…
簡単に、ほっそいゴムのチューブが束になって集まったものだと考えてください
筋肉痛とは、そのゴムチューブの一部が、自分の限界を超えて運動したときに切れたものを指します。
普段運動に慣れない方が筋肉痛になりやすいのは、そのゴムチューブ自体が強くなく、運動に耐え切れないからなのです。
そしてちぎれたゴムチューブが再びくっつくことで、以前より筋肉の繊維が強靭になり、筋肉自体が強くなるのです
それでは筋肉痛が起こるよりさらに強い力がかかるとどうなるか
筋肉が修復困難なほどにちぎれてしまう筋断裂が発生します
筋断裂は、いわゆる肉離れです。この状態だと怪我として扱われます
じゃあどうすれば見分けらえるか?
まず、筋肉痛というのは運動を終えてから数時間後~2日後といった間に痛みが出ます。
運動をした翌日の朝、起きた瞬間に痛みを感じるといった時とか…
一方、肉離れの場合は後から痛みが来るといった形ではなく、発生直後に突然強い痛みを感じられ、へたをすれば動けなくなるほどになります
さらに筋断裂には1~3の段階があり、
1以上では内出血の発生と、切れてしまった筋肉の部分が凹んでしまうのです
ただしある程度ハードな運動をしない限り発生しません
とはいえ、慢性的な運動不足状態の人が突然運動をしたりすると、肉離れを起こしてしまう可能性も高まります
なので、普段運動をされる方もされない方も、キチンとストレッチをしましょう
そして、肉離れを起こしてしまった場合は、すぐに運動を止め氷などで患部を冷やすことが重要です
皆さんの怪我には注意を払って、新しいことに挑戦してくださいね