世界最小の映画の祭典「カズデミー賞」

 

今回は2020年5月に開催された第6回大会の結果をお伝えします

 

尚、選考委員会は私ひとりで開催させていただきました笑い泣き

 

 

 

 

 エントリー作品 

 

 

①「ディーパンの闘い」

2015年/フランス/

 

主人公ディーパンは初対面の女と夫婦を装い、内戦の続くスリランカを脱出しフランスへと渡る。ようやく平穏な暮らしを手にしたと思ったのも束の間、一家には過酷な運命が待っていた…。

 

無名の俳優陣だからこそのリアルさがあります。結末まで目の離せない佳作です。この年のカンヌ映画祭は本作にパルムドールを贈り称えました。

 

 

 

 

生きるために偽装家族は強い絆で結ばれます

 

 

 

 

日本に生まれた幸せを感じさせてくれる作品です

 

 

 

 

 

 

②「ラスト・ベガス」

2013年/アメリカ/

 

幼なじみの四人のおじいちゃんが、仲間の再婚祝いでラスベガスに集結。

それまで疎遠になっていた四人は、若さを取り戻すためにバカ騒ぎを始めるが…

 

肩の凝らない娯楽作品。四人のオスカー俳優の揃い踏みに注目!

 

 

 

ところでこの作品には素敵なお酒がたくさん出てきて楽しませてくれました

 

例えば…

 

高級バーボン ノーヴル・スタッグ

 

 

 

 

サファイヤ・マティーニ ノー・アイス

 

 

 

 

ブラディマリー

ウォッカベースにトマトジュース

 

 

 

 

 

 

 

③「穴」

1960年/フランス/

 

実話をもとにした手に汗握る脱獄サスペンス

 

厳重な牢獄にガスパールが入所する。そこにはリーダー格のボスランをはじめ個性豊かな男たちがいた。ガスパールも交え脱獄計画を実行に移す時が来たが…。

 

 

 

 

囚人たちはチームワーク抜群

 

 

 

俳優は新人ばかりを抜擢

この中には実際脱獄経験のある人物もいるとか…

 

 

 

原作はジョゼ・ジョヴァンニ(「冒険者たち」の監督)

 

 

 

 

本作は名匠ジャック・ベッケルの遺作となりました。

彼はのちに続くヌーヴェル・ヴァーグにも多大な影響を与えたのです。

 

 

 

彼の代表作はコチラ

 

第5回カズデミー賞にもエントリーされた「現金に手を出すな」

 

 

 

ジェラール・フィリップ主演の「モンパルナスの灯」

私はこの映画に憧れ、新婚旅行で夜のモンパルナスでディナーをとったのであります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④「ミッション:8ミニッツ」

2011年/アメリカ/

 

乗客全員が犠牲となった列車爆発事件が発生。

捜査にあたったスティーヴンス大尉(ジェイク・ジレンホール扮)は被害者たちの゛意識゛に入り込み、それぞれの目線から8分前を再現するという新感覚のループサスペンスを展開。

 

彼は事故のループを体験するうち、ある一人の女から目が離せなくなります…。

 

 

 

ヴェラ・ファーミガ

私この人がこの世で一番美しい目の色の持ち主だと思ってます。

サファイアを目の中に入れてるみたい。

いつも引き込まれ、彼女のショーケースの非常ベルを鳴らしてしまいます。

 

 

ちなみにスリラー映画の名作「エスター」では母親役してました

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤「僕のワンダフル・ライフ」

2016年/アメリカ/

 

最愛の飼い主に会うために50年で3回も生まれ変わった犬と人間とのラブストーリー。

犬好きにはたまらない作品です。ティッシュでなくタオルを持ってご覧ください。

 

監督のラッセ・ハルストレム(「ギルバート・グレイプ」等)は心優しい映画を撮らせたらナンバーワンですね。

 

 

 

 

生まれ変わる順番

 

①レトリバー

 

 

②シェパード

 

 

 

③コーギー

 

 

④セントバーナード

 

 

 

 

みんなで泣いてください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑥「アメリカン・スナイパー」

2014年/アメリカ/

 

イラク戦争で160人を狙撃した実在の男の物語。

スコープ越しに覗いた戦場の悲惨さが見どころ。

 

アラビアの砂漠には清潔感がありますが、中東の砂漠にそれは感じませんね。

そこで展開される戦闘シーンは醜悪そのものです。

 

同じ戦場モノで言うなら、臨場感は「ハートロッカー」、エンターテイメントでは「アメリカン・スナイパー」といったところでしょうか。

 

 

イーストウッドがメガホンを取った本作は、当然ライバルのアカデミー賞作品賞に輝くものと思ってましたが、実際受賞したのは「バードマン」でした。

もちろんこの作品も名作でした

 

 

 

さらに主演男優賞も本作のブラッドリー・クーパーのものと思いきや、エディ・レッドメイン(「博士と彼女のセオリー」)にさらわれたのです。

 

 

 

 

 

それでは各賞の発表です

 

 

 

  作品賞  

 

「アメリカン・スナイパー」

 

アカデミーがそっぽ向いた分、カズデミーは謹んで作品賞を進呈します

 

 

 

 

鎧より重たいだろうなあ

 

 

 

 

百発百中

 

 

 

ミニタリーファンには垂涎の画像

 

 

 

 

 

 

  監督賞  

 

クリント・イーストウッド

「アメリカン・スナイパー」

 

当時84歳での受賞。このあとも「ハドソン川の奇跡」「運び屋」など大作、話題作を撮り続けますが、さすがに衰えが見られ、本作が最後の代表作と言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

  主演男優賞  

 

ブラッドリー・クーパー

「アメリカン・スナイパー」

 

 

 

 

 

 

 

  主演女優賞  

 

カレアスワリ・スリニバサン

「ディーパンの闘い」

 

 

 

 

 

 

 

  助演男優賞  

 

サミー・シーク

「アメリカン・スナイパー」

 

 

 

 

 

 

 

  助演女優賞  

 

 

ヴェラ・ファーミガ

「ミッション:8ミニッツ」

 

 

 

 

 

 

 

  脚本賞  

 

「ディーパンの闘い」

 

 

 

 

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました

 

次回もお楽しみに