コロナの頃、暇になったので自分勝手な映画の祭典「カズデミー賞」を始めました。
と言うことで、今回は2020年4月に開催された第4回カズデミー賞を振り返ってみます
エントリー作品
①「オーシャンズ12」
前作でカジノ王の金庫を強奪し、平和に暮らしていた11人のメンバーでしたが、事件の真相を知ったカジノ王から返済を要求され、アムステルダムで再度犯行に臨むというお話です。
●前回よりストーリーが難解で寝落ち5回を記録。もっとも見ながら手にしたスコッチの飲み過ぎと言う説もあるが…。
●豪華キャストすぎてまとまり不足か。野球に例えるならオールスターゲームの面白さと日本シリーズのそれとの違いとでも言いましょうか。
●主演のジョージ・クルーニーが私と同じ年と知り、自分ももっと大人にならなきゃと決意した作品。
現在は引退したこの人のカメオ出演が嬉しかった
実はオーシャン役は最初この人にオファーが来てたんだって。
それも観て見たかったなあ
ご存知ブルース・ウィリスね
②「マルタの鷹」
われらがボギー主演によるハードボイルド映画の金字塔。
サンフランシスコの私立探偵サム・スペード(ボギー)はある女から、尾行されているので助けて欲しいと依頼を受ける。スペードの相棒アーチャーが依頼を肩代わりしたが…。
●最後は無双のハードボイルドぶりを発揮
●全編ボギーの独り舞台。まるで全盛期の杉良太郎みたい。
●ピーター・ローレは当代一のボギーの引き立て役ですなあ。ジャイアント馬場における吉村道明的存在。
この着こなしに憧れてダブルのスーツを何着も作ったけど、着て行く所がないことに後に気付く。
③アルゴ
1979年イラン過激派がアメリカ大使館を占拠し52人を人質にする事件が起こる。
CIAのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は彼らを救出すべくある作戦を提案するが…
●空港での脱出シーンは気絶しそうになった
●イスラムの問題は難しいよね。
スンニ派とシーア派があるし、そのバックにサウジとイランの石油利権も重なって来て、人類永遠の課題でしょうね。
●ベン・アフレック堂々の座長芝居。
監督としても秀逸で、このままクリント・イーストウッドの道を歩むと思ってたけど、近年少し失速かな…。
実話ですからね
④スモーク
ブルックリンの街角の小さな煙草屋に集う3人の男…
14年間毎朝同じ時刻に店の前で写真を撮り続けるオーギー(ハーヴェイ・カイテル)
その店の常連の作家ポール
黒人の少年ラシードを巡る様々なエピソードが綴られます
●煙草屋だけになんとなく煙に巻かれたような作品
今回は人殺ししてねえぞ
⑤「あしたは最高のはじまり」
南仏で気楽な暮らしを送るサミュエル。
ある日彼の前に女性が現れ、生後3か月の赤ん坊を「あなたの娘よ」と告げて去っていく。
慌てたサミュエルは女性を追ってロンドンへと向かうが…。
●暴力、SEXシーンなしの良品。子役もいい。
●母親の背景が描かれないので、その身勝手さに私はご立腹。
このアントワーヌ・ベルトランがいい味出してたけど、このあとの消息があまり聞かれないのが気がかり…
⑥「恋におちたシェイクスピア」
若き日のシェイクスピアと彼を信奉する上流階級の娘ヴィオラ(グウィネス・パルトロー)との悲恋の物語。
●ゴージャスな衣装とセット、上質な台詞、一流の舞台劇を見る思い。
●名優が次々に登場、紅白歌合戦みたい…昔の…。
●ジェフリー・ラッシュはひとりで作品のグレードを上げられる役者
●シェイクスピア役はジョニー・デップクラスが欲しかった
●少々ラブシーンが多すぎでねえか?
ライバルのアカデミー賞で作品賞を獲得した本作
予想した以上に佳作でしたが、オスカーを争った↓の作品を押しのけるほどの出来だったかと問われれば…???でした
それでは各賞の発表です
作品賞
「アルゴ」
入念な打合せ
いよいよ空港へ
もうこのシーンたまりましぇーん
監督賞
ベン・アフレック
「アルゴ」
主演男優賞
ハンフリー・ボガート
「マルタの鷹」
この人に憧れないヤツは男じゃない
主演女優賞
グウィネス・パルトロー
「恋におちたシェイクスピア」
この人に惹かれないヤツは男じゃない
助演男優賞
コリン・ファース
「恋におちたシェイクスピア」
女に振られる役上手いよね
助演女優賞
イメルダ・スタウントン
「恋におちたシェイクスピア」
この安定感は五段重ねの一段目的存在
脚本賞
次回もお楽しみに…