女王陛下のお気に入り
2018年/アイルランド/歴史ドラマ/1:59/U-NEXTで視聴
◆2023年に観た156本の中から独断と偏見に満ちたオススメ作品をご紹介します
カズデミー賞受賞
◆作品賞(年間2位)
◆脚本賞
◆美術賞
◆監督賞…ヨルゴス・ランティモス「聖なる鹿殺し」「ロブスター」
◆主演女優賞…オリヴィア・コールマン「ファーザー」
◆助演女優賞…エマ・ストーン「ラ・ラ・ランド」
レビュー
英国の宮廷を舞台に三人の女が繰り広げる愛憎劇
何といっても三大オスカー女優、オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズの演技合戦が見ものです
豪華~
映画は息を飲むほど美しい宮廷内のシーンから始まります
↑ちょっぴり残念なアン王女
時は18世紀初頭、フランスと交戦中のイングランドは王女アン(オリヴィア・コールマン)が君臨し敵と対峙していました
このアン王女、自分の容姿と能力に自信がなく、すべてを側近のサラ(レイチェル・ワイズ)に頼りっきりでした
そこにアン王女の従兄弟で、上流階級から没落したアビゲイル(エマ・ストーン)が召使として加わり、熾烈な主導権争いに突入するのです
女は怖い
ここからネタバレ 閲覧注意です
初めは宮廷を牛耳っていたサラですが、アビゲイルの巧みな立ち回りに翻弄され失脚してしまいます
↑が↓こうなりますからね
悪りい女です
アビゲイルが宮廷を手に入れる時がそこまで来ました
しかしアン王女はアビゲイルの野心を見抜き、最後は脚をもませるという下女のごとき扱いをして、権力の玉座を譲らないのでした
このラストで暗愚な女帝と思わせていたアン王女の本性が現れます
このラストが本作最大の見せ場でした
さすがっすね
監督のヨルゴス・ランティモスがエマ・ストーンと組んだ最新作「哀れなるものたち」が話題を呼んでいますが、巨匠の列に名を連ねることになった本作を先にご覧になることをオススメします