昨年観た156本の映画の中から選りすぐりの作品をご紹介します。
PARIS
2008年/フランス/群像劇/2:09/U-NEXTで視聴
カズデミー賞受賞
◆撮影賞
◆美術賞
◆助演男優賞…ファブリス・ルキーニ 「危険なプロット」
◆助演女優賞…メラニー・ロラン 「イングロリアス・バスターズ」「グランド・イリュージョン」
レビュー
映画青年の私にとってパリは憧れの街でした。
実際2度パリを訪れたことがあります。
最初は大学の卒業旅行で、2度目は新婚旅行。
どちらも若者の安ツアーでしたので、自由時間だけはふんだんにありました。
その自由時間を利用してメトロを乗り継ぎ、パリ市内はほとんど制覇しました。
添乗員さんが私の行程を聞いて驚いたほどです。
そんな私が胸を躍らせながら観たのがこの作品でした。
画面越しに見るパリはあの時のままでした。
本作の登場人物は誰もが不安、悩み、不満、そしてかすかな希望を抱えています。
心臓病に罹り余命わずかなピエール。そんな弟を労わる姉エリーズ(ジュリエット・ビノシュ「ショコラ」)、年の離れた教え子に恋心を抱いてしまった大学教授(ファブリス・ルキーニ)、その教え子役に美姫メラニー・ロラン。さらにはフランソワ・クリュゼ(「最強のふたり」)、アルベール・デュポンテル(「天国でまた会おう」)らの名優が名を連ね物語が展開していきます。
メラニー・ロラン
私のイチオシ女優さんです
主演のジュリエット・ビノシュ
メトロの香りのする女優さんです
名優ファブリス・ルキーニ
いつも心の弱い人間を演じます
誘惑に負けるのよねえ
この作品にはこれと言う事件や出来事はありません。
でもその風景を眺めていれば作品を成り立たせてしまう…パリとはそんな街なのです。