元国税調査官が暴く『税務署の裏側』
この本の著者である松嶋洋さんは元国税調査官の税理士。
社会正義を貫く、という使命感をもって東京国税局に入局したが、「公平」という税の理念とは矛盾した数多くの不公平を目にし、この状況に失望して、税理士資格取得後、局を退官して、現在は税務調査対策等のコンサルタントを主に行っているそうです。
以前に、税務調査関連のセミナーに行った時も、その講師の略歴に元国税庁出身とあって、現在は税理士向けに税務調査対策のセミナーやコンサルティングを行っていると話していました。
こういう商売が成り立っているということは、税務調査に対して不安を抱えている税理士さんがたくさんいるということなのでしょうか?
裏を返せば、この元国税の方たちは、数多くの税務調査を経験してきて(税務署の立場として)、真剣にクライアントの立場に立っていない、適当に税務調査を対応してる税理士が多いと思ったのでしょうね。
もとの職場経験と肩書を利用したおいしい仕事ですね。(コンサルタントフィーもそんなにお安くなってなさそうだし(・_・;))
いや、しかし公務員という仕事を辞めるという決断を下すのは、かなりの勇気とパワーがいるはずですから、この方たちはなにをやっても成功する人たちなのかもしれませんね(^_^;)
しかし、この本、案外面白いです。
中小企業の経営者さん、一度読んでみてみては!!